りょうけん座
Canes Venatici, Hunting Dogs
Takayuki Yoshida
- Previous photo: からす座とコップ座
りょうけん座の概要
りょうけん座は、有名な北斗七星とうしかい座の一等星「アークトゥルス」の間で輝く星座です。 りょうけん座は、ポーランドの天文学者ヘベリウスが17世紀に新設した星座で、 元々は、おおぐま座の一部でした。 星座絵には、うしかい座に連れられた2匹の猟犬が描かれていますが、 北側の犬にはアステリオン、南側の犬にはカーラという名前が付けられています。
りょうけん座のα星は、コル・カロリと呼ばれています。 この名前には「チャールズ王の心臓」という意味があり、古い星座絵を見ると、 この星の部分に王冠を被せたハートが描かれているものがあります。 りょうけん座のα星には相応しくない愛称ですが、星の命名の方が、 ヘベリウスの設定よりも前なのですから仕方ありません。 なお、コル・カロリは二重星で、天体望遠鏡で覗くと、3等級と5等級の星が並んでいるのが確認できます。
りょうけん座は、小さく目立たないため一般的には知名度が低い星座ですが、 星座の領域内に、明るい系外銀河や星団が存在しているので、天文ファンにはお馴染みの星座です。
中でも有名なのは、子持ち銀河の愛称で知られているM51 銀河です。 双眼鏡でも存在がぼんやりと確認することができ、天体望遠鏡を使えば、 二つの銀河が寄り添っている姿を見ることができます。
星座名 | 英語名 | 略号 | 星数(5.5等まで) | 特徴 | 季節 |
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りょうけん | Canes Venatici | Cvn | 58個 | 小さいが、5つのメシエ天体を有する貴重な星域に広がる | 春 |
Imaging information
撮影レンズ: キャノンEF24mmF1.4LUSMII
使用カメラ: キャノンEOS60D(フィルター換装、冷却改造)
露出時間: L=5分x4, ISO800, F2.5, 追尾撮影