オリオン座三ツ星とバーナードループ

M42,Horsehead Nebula,barnard's loop,M78,Orion region

NGC2477とガム星雲

Takayuki Yoshida

オリオン座三ツ星とバーナードループ

オリオン座の三ツ星は、写真中央右寄りに写っている三つの明るい星です。 オリオン座は、一般的にも大変有名な星座ですが、天体写真ファンにとっても特別な存在です。 オリオン座の中には、散光星雲が数多く輝いているので、秋から冬にかけての人気の被写体になっています。

この夜は雲が多い天候だっため、素早く設置できるポータブル赤道儀に、 焦点距離180ミリのシグマ製カメラレンズを載せて、三ツ星付近に広がる散光星雲を撮影しました。 雲が写り込んだ影響で、使用できる画像の数が少なかったため、最終画像は荒れてしまいましたが、 オリオン大星雲や馬頭星雲をはじめとした有名な散光星雲だけでなく、 写真左側に広がるバーナードループの流れや、淡いガスも写し出すことが出来ました。
※斜めに走る白い線は人工衛星の軌跡です。

今回、撮影に使用したシグマのAPO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSMレンズは、 天体写真ファンから高い評価を得ているだけあって、色収差のほとんど感じられないシャープな像を結んでくれました。 ポータブル赤道儀と組み合わせると、手軽な機材ながら、本格的な天体写真撮影を楽しめそうです。 次回は天気の良い夜に出かけて、東空から昇ってくる夏の天体をこの組み合わせで狙ってみたいと思います。


Imaging information

撮影光学系:シグマ APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM レンズ

撮影カメラ:Astro6D(キヤノンEOS6D 天体用冷却改造カメラ)

赤道儀:ユニテック SWAT-350赤道儀にて追尾

カメラの設定:ホワイトバランスマニュアル、F3.2、ISO1600、RAWモード、HEUIB-IIフィルター

露出時間:180秒×4コマ(総露出時間 12分)

画像処理ソフト: ステライメージ8、PhotoshopCC 2015

撮影場所: 岡山県備前市吉永町八塔寺、2017年2月撮影