M8 M20付近の天の川
M8,M20,M28
Takayuki Yoshida
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M8 M20付近の天の川
干潟星雲(M8)と三裂星雲(M20)は、数多くの天体が輝く夏の天の川の中でも、天体写真ファンに人気がある被写体です。 私も毎年欠かさず撮影している二つの天体ですが、今回は、 シグマの望遠マクロレンズを使って、周囲の天の川銀河と共に撮影しました。
M8とM20が輝くのは、夏の天の川の中でも最も明るく輝いている星域ですので、 星雲の周囲は、天の川を構成している微恒星で一杯です。 天の川の黄色っぽい輝きと、斜めに走る暗黒帯とのコントラストが美しい一枚に仕上がりました。
撮影には、赤い星雲のコントラストを高めるIDAS HEUIB-IIを使用しましたので、天の川の所々に存在している淡い星雲も写ってくれました。 なお、写真右上で輝く白い星は土星です。今シーズンは、いて座とへびつかい座の境界辺りで輝いています。 写真左下には、散開星団M28が写っています。 M8M20付近は、夏の天の川の中でも煌びやかで、美しい星域だと思います。
Imaging information
撮影光学系:シグマ APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM レンズ
撮影カメラ:Astro6D(キヤノンEOS6D フィルター換装・冷却改造モデル)
赤道儀:ユニテック製 SWAT-350 ポータブル赤道儀にて追尾
カメラの設定:ホワイトバランスマニュアル、ISO1600、F3.5、IDAS HEUIB-IIフィルター
露出時間:240秒×6コマ
画像処理ソフト: ステライメージ8、PhotoshopCC 2015
撮影場所: 奈良県五條市大塔町、2017年撮影