FC-76DCで撮影した網状星雲
Veil Nebula,NGC6992-5
Takayuki Yoshida
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FC-76Dで撮影した網状星雲
はくちょう座の翼の部分に広がる網状星雲の写真です。 網状星雲は、大きく東と西の部分に分けられており、この写真には東側の部分だけが写っています。 この部分は、網状星雲の中でも特に明るい部分として知られています。 理想的な星空の下なら、双眼鏡でもうっすら見えることがあります。
網状星雲は、赤と青色の星雲が絡まった様子が美しい星雲です。 肉眼では天体望遠鏡を使っても明るい部分が微かに見える程度ですが、写真写りは比較的良好で、 標準レンズでもその姿を捉えることができます。 ちなみに、大口径望遠鏡にコントラストを向上するナローバンドフィルター取り付けて観望すると、 星雲が絡まった様子を肉眼で観察することができます。 大変美しいので、機会があれば是非観望して見たい対象です。
この網状星雲の写真は、タカハシのFC-76DとニコンD810Aを使用して撮影しました。 撮影時は、コマ収差などを補正するタカハシ純正のフラットナーレンズを使用しましたが、 写野周辺は放射状に星像が若干流れて写りました。 しかし、全体的にシャープでコントラストも高く、口径8センチ弱の望遠鏡とは思えない写りと思います。 コンパクトな望遠鏡なので、海外遠征にも使いやすそうですね。
Imaging information
撮影光学系:タカハシ FC-76DC、フラットナーレンズ使用(焦点距離594mm、F7.8)
撮影カメラ:ニコンD810A
赤道儀:ビクセンSXP赤道儀、M-GENにてオートガイド追尾
カメラの設定:ホワイトバランスマニュアル、ISO1600
露出時間:900秒×8コマ
画像処理ソフト: RStacker、ステライメージ8、PhotoshopCC 2015
撮影場所: 岡山県備前市八塔寺、2017年5月撮影撮影