天体写真の世界 > 宇宙写真ギャラリー > 銀塩写真 > 三つ星からリゲルにかけて

オリオン座三つ星からリゲルにかけて

Wide Field of M42

オリオン座三ツ星からリゲルにかけて

Takayuki Yoshida

オリオン座三ツ星からリゲルにかけて

オリオン座の三つ星南側を広 い画角で狙った写真です。この付近はオリオン座の中でも、一番色彩が豊かな 星域で、有名なオリオン大星雲馬頭星雲の他に も淡い散光星雲がたくさん存在しています。 特にオリオン大星雲の東側に存在する、淡くて青い反射星雲は目立たないものの、大変大きなものです。 青い星雲でこれだけ広い範囲に広がっているものはとても希で、天文学的にも興味深いものだと思います。

写真的にはM42を境に西側は赤い星雲、東側は青い星雲というのは、大変カラフルで面白いところです。 写真右端には魔女の横顔星雲のニックネーム で有名なIC2118が小さく写っていて、彩りを加えてくれています。

300ミリという焦点距離を持つキャノンLレンズで、構図を考えて撮影した写真です。よい透明度の空に も助けられて、大変カラフルに写ってくれました。コダックE200を使用しましたが、これだけ淡く青い星雲 が写ってくれて大満足の写真です。極寒地での眼視ガイドは辛かったですが、その甲斐があった写真です。


Imaging information

撮影機材: キャノンNewFD300mmF2.8Lレンズ, タカハシP-2小型赤道儀

使用カメラ: ペンタックス67

露出時間: 30分, エクタロームE200(+1/2増感)

画像処理ソフト: PhotoshopCSで画像処理

撮影場所: 奈良県上北山村,2004年撮影