カモメ星雲 IC2177

IC2177,Seagul Nebula

カモメ星雲 IC2177

Takayuki Yoshida

カモメ星雲 IC2177

IC2177は、夜空で最も明るい恒星として知られるシリウスの北東約7度の位置に輝く散光星雲で、 いっかくじゅう座に属しています。 赤い星雲の形が、大きな翼を広げて飛ぶ鳥の形に似ていることから、 「いっかくじゅう座のわし星雲」や「かもめ星雲(Seagull Nebula)」と呼ばれています。

作例の撮影には、口径160mmの反射系アストログラフ「タカハシε-160ED」と冷却CMOSカメラを用いました。 ε-160EDは、同社のイプシロン光学系の中で最もシャープな星像を誇るモデルです。 2023年現在受注が停止していますが、注文できたとしても納期は2年以上と噂されています。

最近は画像処理技術が進み、以前は表現できなかった淡いガス部分まで強調した作品を見かけることも多くなりましたが、 今回はコントラストを上げ過ぎず、星雲をナチュラルに仕上げてみました。


Imaging information

撮影鏡筒:タカハシε-160ED

望遠鏡架台:ビクセン AXD赤道儀、ASIAIRにてオートガイド追尾撮影

撮影カメラ:ZWO ASI2600MC Pro 冷却CMOSカメラ

カメラの設定:ゲイン100、オフセット50、センサー温度マイナス10度

露出時間:L=300secX10枚、総露出時間:50分

画像処理ソフト:PixInsight、ステライメージ9、PhotoshopCC 2020

撮影場所:三重県熊野市、2023年1月撮影