青い馬頭星雲 IC4592
青い馬頭星雲 IC4592
IC4592は、さそり座に位置する反射星雲で、さそり座ν星（ニュー）の光を受けて輝いています。 星雲の形が、馬の頭のように見えることから「青い馬頭星雲」と呼ばれています。 写真を上下逆さまに見ると、馬の頭の形が想像しやすいでしょう。
IC4601は、馬の耳元で輝く２つの星の周りに位置する反射星雲です。 こちらも星の光を受けて青っぽく輝いており、この付近には星間ガスが豊富なことを感じさせてくれます。 さそり座の星雲というと、アンタレス付近の色鮮やかなガスが有名ですが、 最近はこのIC4592とIC4601も人気の被写体になってきたように思います。
星雲は淡いので、F値の明るい望遠鏡を使って撮影しました。 レデューサーレンズを使って、焦点距離３００ミリで撮影したので、 馬の形がバランスよく構図内に収まりました。 カメラは、天体撮影用のデジタル一眼レフカメラ、ニコンD810Aを用いました。 ニコンD810Aは、青い星雲の写りが良いと感じていますので、IC4592はちょうどよい被写体だと思います。
Imaging information
撮影光学系：ビクセンVSD100 F3.8 望遠鏡、 レデューサーV0.79×使用
撮影カメラ：ニコン D810A
赤道儀：ビクセンSXP赤道儀にて追尾、ステラショット1.5にてオートガイド撮影
カメラの設定：ホワイトバランス 手動設定、ISO1600、
RAWモード、ピクチャーコントロール フラット
露出時間：180秒×24コマ
画像処理ソフト：ステライメージ８、PhotoshopCC 2015
撮影場所：奈良県五條市大塔町、2017年撮影