すばると周辺の淡い分子雲

Seven Sisters,M45

すばると周辺の淡い分子雲

Takayuki Yoshida

すばると周辺の淡い分子雲

「すばる」は、プレアデス星団としても知られる美しい散開星団です。 肉眼では5〜6個の星が見え、双眼鏡を使うとさらに多くの星々が輝く姿を楽しめます。 倍率の高い天体望遠鏡では星の配置がまばらになりすぎるため、双眼鏡で観望するのが最も美しく見える星団です。

すばるは天体写真の人気の被写体でもあり、望遠レンズをはじめ、さまざまな機材で撮影されています。 写真に写すと、肉眼では見えない「メローペ雲」と呼ばれる青い星雲が浮かび上がり、より華やかな印象になります。 さらに、その周囲には淡い「分子雲」と呼ばれるガスが広がっており、今回はその微かな構造を引き出すためにコントラストを強調しました。

撮影には、天体観測初心者にも人気の高いタカハシFC-76D(口径76mm)を使用しました。 FC-76Dは、フローライトレンズを採用した2枚玉アポクロマート望遠鏡です。 そのままでは周辺部の星が収差で流れるため、撮影用の補正レンズ「FC-76Dレデューサー」を併用しました。 小型軽量ながら、本格的な天体撮影にも対応できる優れた組み合わせだと感じています。


Imaging information

撮影光学系:タカハシ FC-76D、76Dレデューサー使用(焦点距離:417o、F5.5)

撮影カメラ:Astro6D(キヤノンEOS6D 冷却・天文改造デジタル一眼レフカメラ)、マルミ UV-IR カットフィルター使用

赤道儀:ビクセンAP-WM赤道儀にて追尾、MGEN-3にてオートガイド追尾

カメラの設定:ホワイトバランス 手動設定、ISO1600、RAWモード

露出時間:300秒×50コマ

画像処理ソフト:PixInsight(BXT使用)、Affinty Photo2(NXT使用)

撮影場所:岡山県備前市八塔寺、2024年11月撮影