シグマ20mm F1.4 で撮影した天の川

Milkyway in Summer

シグマ20mm F1.4 で撮影した天の川

Takayuki Yoshida

シグマ20mm F1.4 で撮影した天の川

東天から上ってきた夏の天の川を、シグマの超広角レンズ「シグマ 20mm F1.4 DG HSM」と 35ミリフルサイズデジタル一眼レフカメラを使用して撮影しました。 画角が広いので、さそり座の尻尾から、はくちょう座付近まで構図に納めることができました。 画面を斜めに横切る夏の天の川の姿が、印象的な一枚に仕上がりました。

シグマ 20mm F1.4 DG HSMは、2015年末に発売が開始された超広角レンズです。 大口径の非球面レンズや低分散ガラスが贅沢に使われたレンズで、重さは1キロ近くもあります。 追尾撮影する場合は、強度の高いポータブル赤道儀に載せた方が良いと感じました。 また、可能であれば、ドイツ式にして、赤経軸周りのバランスを取った方が安心でしょう。

今回、レンズの絞り値はF2.5で撮影しましたが、画像隅の星像もそれほど悪くなく、全体的にシャープな画像が得られました。 ただ、若干、春霞の影響が残る夜空だったため、天の川のコントラストがそれほど高くなかったのが残念です。 IRフィルター改造をしていないキヤノンEOS5DMarkIIを使用したため、散光星雲の写りが悪いですが、 ニコンD810Aのような天体撮影用カメラで撮影すれば、一段と華やかな仕上がりになると思います。


Imaging information

撮影光学系:シグマ 20mm F1.4 DG HSM レンズ

撮影カメラ:キヤノン EOS5D MarkII

赤道儀:ユニテック ユニテック SWAT-200赤道儀

カメラの設定:ホワイトバランスマニュアル、ISO1600、F2.5、RAWモード

露出時間:160秒×2コマ

画像処理ソフト: PhotoshopCC 2015

撮影場所: 奈良県五條市大塔町高野辻、2017年4月撮影