ビクセンED81Sで撮影した網状星雲

Veil Nebula

網状星雲

Takayuki Yoshida

ビクセンED81Sで撮影した網状星雲

ビクセンから発売されている口径81ミリのED81SII屈折望遠鏡に、 天体撮影用にフィルター換装したデジタル一眼レフカメラ(Astro60D)を取り付け、 オートガイド撮影した網状星雲の写真です。 アイダスの干渉フィルターの効果もあって、網状に広がる星雲がコントラスト良く写ってくれました。

網状星雲は、はくちょう座ε星の近くに存在している超新星残骸です。 星雲全体は、東側と西側に大きく分かれており、この作品は東側部分を写したものです。 網状星雲という名前の通り、網のように絡まる星雲が特徴的な天体です。

星空が綺麗な場所でも網状星雲は肉眼では見えませんが、 口径の大きな天体望遠鏡を使用すると、眼視でも星雲をボンヤリと確認することができます。 観望用に販売されているOIIIフィルターを使用すると、コントラストが上がり、 星雲の絡まった様子まで見えてきて迫力があります。 網状星雲は、ナローバンドフィルターの効果を最も実感できる星雲の一つではないでしょうか。

※銀塩写真ギャラリーに中判カメラで撮影した網状星雲の全景写真を載せています。


Imaging information

撮影光学系: ビクセンED81SII望遠鏡、笠井トレーディングED屈折用0.8xレデューサー使用

使用カメラ: キヤノンEOS60D(天文用冷却改造モデル)

赤道儀: ビクセンSXD赤道儀、QHY5L-IIMカメラにてオートガイド撮影

カメラの設定: ホワイトバランスオート、ISO1600、RAWモード、
アイダスHEUIB-IIフィルター使用

露出時間: 600秒×2コマ

画像処理ソフト: ステライメージ7、PhotoshopCC 2014

撮影場所: 兵庫県神河町砥峰高原