vdB152 シャーク星雲

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vdB152 と シャーク星雲

Takayuki Yoshida

vdB152とシャーク星雲

シャーク星雲の場所 ケフェウス座には、星雲や淡い分子雲が広範囲に存在していますが、この写真は、その中のvdB152とシャーク星雲と呼ばれる淡いガスを捉えた作品です。 写真下で青く輝いている天体が、タイトルの反射星雲vdB152です(星雲の位置関係は、右の説明図をご覧ください)。 vdB152から上方向に、暗黒星雲の筋が伸びているのがわかります。

中央上に写っているのはシャーク星雲(The Shark Nebula)で、海を泳ぐ鮫の姿に似ていることから名づけられました。 左側を向き、口を開けた鮫の姿を想像すると、星雲の形をつかみやすいと思います。 このシャーク星雲だけを、横構図で撮影するのも面白そうですね。 なお、シャーク星雲の各部分には、Lynds Dark Nebula 1235(LDN1235)、Van den Bergh 149(vdB149)、vdB150のカタログ番号が割り当てられています。

どの星雲も非常に淡く、カタログナンバーがマイナーなため、自動導入の難しい対象ですが、 写真のほぼ中央に輝く黄色がかった星がケフェウス座の24番星ですので、これを目安にするとよいでしょう。

作例の撮影には、F値が明るい反射望遠鏡「タカハシε-180ED」を用いました。 2018年は天候が不安定でしたので、2夜に分けて撮影したデーターを用いて処理しました。 最終的に28枚の撮影データーを用いましたが、淡い対象のため、それでも画像は若干ノイジーです。 晴天に恵まれれば、枚数を撮り増しして、もう少し淡い分子雲まで表現したいと思っています。


Imaging information

撮影光学系:タカハシ ε-180ED

撮影カメラ:キヤノン EOS6D(フィルター換装・冷却改造)

赤道儀:ビクセン AXD赤道儀にて追尾

カメラの設定:ホワイトバランス 手動設定、ISO1600、RAWモード

露出時間:180秒×12コマ、240秒×16コマ(撮影日が異なる)

画像処理ソフト:ステライメージ8、PhotoshopCC 2015

撮影場所:岡山県備前市吉永町 八塔寺、2018年撮影