アンドロメダ銀河

Andromeda Galaxy M31

アンドロメダ銀河

Takayuki Yoshida

アンドロメダ銀河

アンドロメダ銀河は、秋の星空を代表する天体で、星空の綺麗な場所なら、肉眼でもその姿を確認することが出来ます。 双眼鏡を使うと、銀河のより淡い広がりまで見えるようになり、星とは異なることが明瞭にわかります。 銀河と言えば、渦を巻いた姿を思い浮かべますが、アンドロメダ銀河は、 地球からは、約77度も傾いた斜めの方向から見ているため、細く伸びた楕円形に見えています。 もし真上から見ることができれば、渦を巻いた美しい銀河の姿を楽しめるでしょう。

アンドロメダ銀河の大きさは、約22万光年と非常に大きく、天の川銀河系の約2倍の広がりを持っています。 アンドロメダ銀河は、銀河系が所属する局部銀河群の中でも最大の大きさを誇っています。 地球から約250万光年も離れているにも関わらず、肉眼で見えるのですから、本当に大きな天体ですね。 なお、アンドロメダ銀河は、肉眼で見ることができる最も遠い天体です。

このアンドロメダ銀河の写真は、高橋製作所の屈折望遠鏡「TOA-130」と天体撮影用に改造したデジタル一眼レフカメラ「Astro6D」で撮影しました。 近頃は、彩度が高い写真が人気のようですが、自分好みの色調で仕上げて、宇宙に浮かぶアンドロメダ銀河の姿を表現しました。 アンドロメダ銀河は、毎年のように撮影していますが、何度撮影しても興味深い天体です。 天候が落ち着いたら、じっくりと時間をかけて撮影してみたいと思います。


Imaging information

撮影光学系:タカハシTOA-130、レデューサーレンズ使用

撮影カメラ:Astro6D(キヤノンEOS6D フィルター換装・冷却改造モデル)

赤道儀:ビクセンAXD赤道儀、ステラショットにてオートガイド追尾

カメラの設定:ホワイトバランスマニュアル、ISO1600、IDAS UIBAR-Vフィルター

露出時間:420秒×8コマ

画像処理ソフト: ステライメージ8、PhotoshopCC 2015

撮影場所: 岡山県備前市吉永町、2017年撮影