火星の写真 2003年超大接近 後半

2003年の夏に火星が地球に大接近したときの後半の写真集です。この年の火星の視直径は25秒を超え、 5万年に一度の大接近とメディアでも報道されて各地で観望会が催されていました。


1/19Mars 2004年1月19日の火星
(18時51分、19時14分(JST))

視直径7.3" 中央経度190,196度付近
今シーズン最後の火星像です。
ちょうど模様が少ない面がこちらに向いているため、ほとんど模様はわかりません。よく見ると少し黒い部分(シレーンの海付近かな?)がわかる程度でしょうか。
2005年秋の接近では、どんな火星像が得れるのでしょう?今から楽しみですね〜。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP14にて拡大(合成F=60)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(827,728frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:1〜2
/5 , Trans:4/5


Mars1/3 2004年1月3日の火星
(18時05分(JST))

視直径8.3" 中央経度341度付近
今年最初の火星像です。
もう一枚撮ろうと思ったら、雲が出て来てしまい一枚画像となりました(色もちょっと変になってしまいました)。
火星はとても小さくなってしまいました。でも今年は冬にしては気流が安定しているお陰か、微かに模様が写りました。左隅に大シルチスらしき黒い模様が写っています。その上にはヘラスが見えています。ヘラスは結構明るく写っています。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP14にて拡大(合成F=60)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(945frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:3/5 , Trans:4/5


12/24Mars 2003年12月24日の火星
(18時12分,18時32分,18時54分(JST))

視直径9.1" 中央経度81,86,91度付近
クリスマスイブの火星です。
冬にしては暖かく、透明度は悪かったのですがシーイングは比較的安定していました。お陰でこの前より、ハッキリした画像を得れました。
ちょうど太陽湖付近が中央辺りに見えています。小さくなったのでわかりにくいですが、真ん中の写真の中央右寄りに太陽湖が写っています。また、砂嵐も健在なようで、左上付近が白っぽくなっています。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP14にて拡大(合成F=60)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(861,816,903frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:3/5 , Trans:3/5


12/19Mars 2003年12月19日の火星
(18時05分,18時32分(JST))

視直径9.5" 中央経度125,131度付近
今季一番の冷え込みで最悪に近いシーイングの日でした。
火星の左上の部分が、やや明るく白くなっています。これが噂になっている砂嵐(黄雲)だと思います。画像処理してなんとか浮き出てきました。
中央経度を考えると、ちょうど左端から太陽湖が見え出す所です。どうも砂嵐は太陽湖の上(南)側で発生しているようです。
火星の砂嵐は珍しいことではないですが、夏至もとっくに過ぎたこの時期に起こるのは、大変珍しいことだと思います。火星の気象を知る貴重な資料になるのではないでしょうか。
※このHPの火星の写真は南が上になっています。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP14にて拡大(合成F=60)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(1003,999frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:1/5 , Trans:5/5


12/14Mars 2003年12月14日の火星
(17時56分,19時02分(JST))

視直径9.8" 中央経度175,191度付近
とうとう10秒を割ってしまった火星です。
写し初めは、気流が良く安定した画像でしたが、急に風が強くなり、ボンヤリした画像になってしまいました(画像のスタック数もだいぶ違いますよね)。
ところで、昨日気付いたのですが、火星の南中高度って8月頃より、だいぶ高くなっているんですね。お陰で未処理の画像を見ると、低空によるスペクトルの錯乱現象は、少なくなっているようです(気付くの遅すぎですね(笑))。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP14にて拡大(合成F=60)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(1182,425frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:3→2/5 , Trans:2/5


12/10Mars 2003年12月10日の火星
(18時04分,18時36分,19時04分(JST))

視直径10.0" 中央経度213,221,228度付近
ちょっと処理時にボケていたので、載せる画像が小さくなってしまいました。撮影時の合成F値は8日の画像と同じですので、ほんとに写っている画像の大きさ自体は同じです。
いよいよ視直径も10秒を切る火星です。アマチュアの観測の目安が視直径10秒ですから、これからは観測は厳しくなりそうです。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP14にて拡大(合成F=60)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(914,849,693frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:3/5 , Trans:4/5


12/8Mars 2003年12月8日の火星
(18時06分,18時47分,19時23分(JST))

視直径10.2" 中央経度232,242,251度付近
今季一番の冷え込みの中、撮ってみた火星です(寒かったぁ)。
あまり気流はよくありませんでしたが、画像処理時に工夫したらぼんやりと模様が出てきました。キムメリアの海の黒いうねった模様が、
中央に見えています。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP14にて拡大(合成F=60)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(844,1004,578frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:2/5 , Trans:5/5


12/4Mars 2003年12月4日の火星 星ナビ入選作品(左写真)
(18時26分,19時41分(JST))

視直径10.5" 中央経度279,297度付近
今回は、拡大率を上げて撮影してみました(火星がまた近づいて大きくなったわけではありません(笑))。
火星は土星や木星と違って、小さくなっても表面輝度が高いので、合成F値が多少暗くても写ってくれるので助かります。この写真を見たら「もうちょっと撮影がんばろうかな」と思いました。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP14にて拡大(合成F=60)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(1048,938frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:4/5 , Trans:4/5


12/02Mars 2003年12月2日の火星
(18時01分,18時59分(JST))

視直径10.7" 中央経度291,305度付近
12月初の火星像です。この日は冬にしては気流が安定しており、小さいながら、眼視でも大シルチスを見ることができました(極冠は全くわかりませんでしたが)。
左の写真でも大シルチスが、中央に大きく写っています。小さくなったとは言え、まだ視直径10秒を保っています。最後の火星観望をされてみてはいかがでしょう?

MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(870,895frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:4/5 , Trans:4/5


11/21Mars 2003年11月21日の火星
(18時26分,19時30分(JST))

視直径12.0" 中央経度43,59度付近
5日ぶりに見た火星は、また一段と小さくなっていました。
中央付近にアウロラ湾が見えているはずなのですが、眼視ではほとんどわかりません。写真に撮って、画像処理してなんとか浮き出てきました(右の写真の中央付近に四角い黒い模様がぼんやり見えてるのがそうです)。
これから冬に向けて、シーイングもより一層悪くなりそうですし、撮影辛くなってきました。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(964,1031frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:2/5 , Trans:3/5


11/16Mars 2003年11月16日の火星
(18時24分,19時24分,20時18分(JST))

視直径12.7" 中央経度94,108,121度付近
写し初めは、シーイングが良かったのですが、だんだんと悪くなってしまいました。
太陽湖が自転していく様子が見てとれます。一番左の写真の左端からは、アウロラ湾付近が見えて来ています。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(993,631,817frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:3→2/5 , Trans:2→3/5


11/14Mars 2003年11月14日の火星
(18時38分(JST))

視直径12.9" 中央経度115度付近
薄雲越しの撮影でしたが、落ち着いた大気状態だったため模様がよく写りました。
綺麗な動画を得られたので、少し気合いを入れて画像処理しました(いつも手を抜いているわけじゃないですが)。
がんばったお陰で、太陽湖付近がよく出たと思います。
視直径13秒も切ってしまった火星です。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(474frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:4/5 , Trans:3/5


11/13Mars 2003年11月13日の火星
(19時00分,20時00分(JST))

視直径13.0" 中央経度129,144度付近
ジャスト1時間ごとの火星像です。
太陽湖が見えてきました。小さくて眼視ではわかるかどうかというところですが「そこに見えているはず」と思って見ていると、なんとか判別できます。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(1113,1107frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:2/5 , Trans:5/5


11/12Mars 2003年11月12日の火星
(18時38分(JST))

視直径13.2" 中央経度133度付近
一枚撮影したところで雲が広がり、撮影は終わってしまいました。ですので今回は、久しぶりの一枚画像です。
火星の左端の方に太陽湖らしき模様が見えて来てます。ちょっとわかりにくいですが、9月3日とほぼ同じ面が見えていますので見比べると、なんとなくわかると思います。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(1070frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:2/5 , Trans:4/5


11/8Mars 2003年11月8日の火星
(18時18分,19時14分,20時15分(JST))

視直径13.8" 中央経度165,178,193度付近
シーイングは、まだよかったのですが、透明度が悪かったためか、模様がはっきり写りませんでした。
10月3日に撮影した火星と、ほぼ同じ面が見えているのですが・・・比べると大きさの違いがよく分かりますね。
1時間おきに撮影した3枚を並べてみたのですが、模様が淡いので自転の様子もわかりにくいです(3枚とも同じ写真と言われれば、そんな感じに見えてしまいます(笑))。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(1120,779,1029frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:3/5 , Trans:1/5


11/7火星 2003年11月7日の火星
(19時07分,20時01分(JST))

視直径14.0" 中央経度186,199度付近
なんだかんだ言いつつも、撮影を続けてしまう火星です(笑)。いつまで撮影続けようか、と悩んでます。
左の写真は急いで撮ったので、ちょっとピントがぼけてしまいました(筒内気流の影響もあるかも)。小さくなって模様がわかりにくいので、ピント合わせが難しいです。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(1193,1034frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:3/5 , Trans:2/5


11/6Mars 2003年11月6日の火星
(19時21分,20時52分(JST))

視直径14.2" 中央経度202,225度付近
とても小さくなった火星です。
眼視では、ほとんど模様がわからなくなってきました。もう少しで視直径14秒も切ってしまいます。南中時刻も早くなりましたし「火星ブームも終わりなんだなぁ」と思うこのごろです。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(1025,1140frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:2/5 , Trans:3/5


11/1Mars 2003年11月1日の火星 月刊天文入選作品
(18時57分,20時00分,21時15分(JST))

視直径14.9" 中央経度242,257,276度付近
11月最初の火星像です。肉眼で夜空に浮かんでいる火星を見たら、最盛期よりはずっと暗くなり、望遠鏡を通して見ても小さくなってしまいました。それでも写真に撮るとなんとか模様がわかりました。
極冠が小さく見えています。大シルチスは、右端の写真にかろうじて写っています。左端の写真には、キムメリアの海とチュレニーの海部分が見えてきました。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(883,926,977frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:3/5 , Trans:2/5


10/30Mars 2003年10月30日の火星
(20時05分,20時30分,21時03分(JST))

視直径15.3" 中央経度277,283,290度付近
今回は30分ごとの火星像を三つ並べてみました。こうやって三つ並べて見ると「だんご三兄弟」みたいです(古いな(笑))。みたらし団子みたいな色かも(笑)。
シーイングが悪かったので、ボォッとした画像になってしまいました。それでも大シルチスは健在です。もうちょっとで、視直径15秒も切ってしまう火星です。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(436,740,668frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:2/5 , Trans:4/5


10/27Mars 2003年10月27日の火星
(18時48分,20時00分,21時06分(JST))

視直径15.8" 中央経度285,303,322度付近
日本シリーズを見ながら撮影した火星です、一番右の写真を撮った時に試合が終わっちゃいました(笑)。
ほぼ1時間ごとに撮った写真なので、大シルチスが自転しているのがよくわかります。シーイングは、あまりよくありませんでしたが、小さい火星でも大シルチスだけは、ちゃんと見えていました。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(1143,1035,881frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:3/5 , Trans:1/5


10/22Mars 2003年10月22日の火星(19時07分,20時35分(JST))

視直径16.6" 中央経度339(左),0(右)度付近
時間をずらして撮影した画像を並べてみました。
早い時間の方がシーイングが良かったので、左の画像の方がはっきりしています。
左隅から、火星で最も目立つ模様「大シルチス」が見えてき
ました。その上には丸く少し明るいヘラスが見えています。
小さくなった火星ですが、大シルチスは眼視でもよく見えますので、覗いてみて下さい。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(983,928frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:3/5 , Trans:2/5


10/20Mars 2003年10月20日の火星(20時27分(JST))

視直径16.9" 中央経度22度付近
透明度が非常に悪かったので、黄色っぽい火星になりました。シーイングがよくても、透明度が悪すぎるのは問題ですね。でも見た目に近い色かもしれません。
子午線の湾が中央に見えてます。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(927frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:3/5 , Trans:1/5


10/19火星 2003年10月19日の火星(20時13分(JST))

視直径17.3" 中央経度22度付近
時間が遅かったので、17日の写真とほぼ同じ面が写っています。
シーイングが悪かったので少しぼやけた像になってしまいました。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(983frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:2/5 , Trans:3/5


10/17火星 2003年10月17日の火星(19時01分(JST))

視直径17.6" 中央経度23度付近
子午線の湾が中央右に見えてきました。アウロラ湾も中央に写っています。この付近を撮影できたのは、9月の中頃以来です。その頃の写真と比べると、火星が楕円に欠けているのがよくわかります。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(853frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:3/5 , Trans:3/5


10/15火星 2003年10月15日の火星(20時32分(JST))

視直径17.8" 中央経度70度付近
中央左寄りから、アウロラ湾からマルガレット湾に続く薄黒い四角形の模様が見えてきました。中央右寄りの目玉模様は、お馴染み太陽湖です。
火星の左下部分がやや白っぽいです。薄い雲が発生しているのでしょうか。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(1128frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:3/5 , Trans:3/5


10/9火星 2003年10月9日の火星(20時32分(JST))

視直径18.9" 中央経度120度付近
この日は、透明度が非常に悪い日でした。
(バックが青っぽくなってしまいました)
一時期よりも、極冠が大きくなったような気がします。
火星の視直径は19秒も割ってしまい、加速度的に小さくなっているような気がします。私の機材でいつまで観測できるかな?

MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(1114frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:3/5 , Trans:1/5


10/8火星 2003年10月8日の火星(19時21分(JST))

視直径19.2" 中央経度112度付近
20秒を切ってしまった火星です。
透明度が悪かったせいか、眼視では、あまり表面の模様が見えませんでしたが、写真に撮ると目玉模様が写ってきました。
太陽湖が中央付近に見えて来ています。小さくなったので、ちょっと見にくいですが、最後の機会ですので是非見てみてください。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(984frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:3/5 , Trans:2/5


2003年10月3日の火星(21時17分(JST))

視直径20.2" 中央経度185度付近 月刊天文入選作品
今日も昨日に続き、シーイングがよい日でした。
今回は久しぶりにゆっくり肉眼で観望してみました。とても小さくなった極冠と、薄くシレーンの海部分が見えているのが印象的でした。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(1026frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:4/5 , Trans:3/5


2003年10月2日の火星(22時19分(JST))

視直径20.4" 中央経度200度付近
10月に入りました。この日はシーイングが良かったので、露出時間を延ばし、ゲインを下げて撮影してみました。そのかいあって、いつもより滑らかな画像を得られたと思います。
また、画像処理方法を少し考えてみました。左がRegistax2でウェーブレット変換しPhotshopで色調補正したもの。
右は、Registax2でスタックした画像をPhotoshopでLab展開し、輝度情報にアンシャープマスクをかけ、ノイズカットした画像を上から加算したものです。
右の画像の方が、滑らかさは失わない程度で、詳細な模様まで表現できているような気がしますが・・・どうでしょう。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/25秒(1200frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:4/5 , Trans:3/5


9/30火星 2003年9月30日の火星(22時13分(JST))

視直径20.8" 中央経度230度付近
9月最終日の火星像です。もう少しで視直径が20秒を切ってしまいます。小口径での観望はだんだん苦しくなってきました。
今日は29日と比べると、風もなく落ち着いた大気状態でしたので、少しはっきり写っています。写真上の白い極冠が、とても小さくなっているのがよくわかります。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/33秒(673frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:3/5 , Trans:3/5


9/29火星 2003年9月29日の火星(22時30分(JST))

視直径20.9" 中央経度240度付近
夕方から吹き出した強風で、ぼんやりした画像になってしまいました。
28日とほぼ同じ時間の撮影です。若干右に自転した像が見えています。大シルチスは、右に回ってかくれてしまいました。キムメリアの海とチュレニーの海部分が、中央に見えています。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/33秒(866frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:2/5 , Trans:4/5


9/28火星 2003年9月28日の火星(22時38分(JST))

視直径21.2" 中央経度250度付近
Webカメラでの初ショットです。10日ぶりの火星撮影でした。
あいにくの大気状態で、眼視ではほとんど模様がわかりませんでしたが、写真ではぼんやりと模様が写りました。
大シルチスは、右の端にかくれてしまっています。中央付近には 斜めに延びた薄黒い地形が二つ重なるように見えてます。キムメリアの海とチュレニーの海部分です。
※撮影機材が変わったので、これ以前の写真とは相対的な大きさずれています

MT-160反射望遠鏡+コレクター+タカハシPJ-20にて拡大(合成F=44)
ToUcam Proにて撮影 (IR Block Filter使用)
Exp:1/50秒(922frames stack) ,FrameRate:10frame/sec
Registax2+Photoshopにて画像処理
Seeing:2/5 , Trans:3/5


9/18火星 2003年9月18日の火星(21時頃)

視直径23.0" 中央経度315度付近
この日はシーイング、透明度ともによくない夜でした。
大シルチスが中央付近によく見えて来ました。眼視でもよく見え楽しめます。
また大シルチスの上には、丸く白っぽいヘラス大陸がぼんやり見えています。ヘラス大陸は、大昔に巨大な隕石が衝突してできた盆地だと考えられています。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP-3.8にて拡大
ニコンD100にて撮影(合成F=206)
感度:ISO1000 ホワイトバランス:晴天モード(+3)
露出:1/1.6秒(16コマをコンポジット)


9/16火星 2003年9月16日の火星(左:21時頃 右:22時頃)

視直径23.3" 中央経度(右:330度 左:350度)付近
今回は時間をずらして撮った写真を並べてみました。
この日はこの時期にしてはシーイングがよい夜でした。
左の写真では、左端から久しぶりに火星で最も目立つ模様大シルチスが見えて来ました。
右の写真の中心付近には、子午線の湾近辺が見えています。
火星は大接近を過ぎて、少しずつ欠けてきました。写真の右側がうっすら欠けているのがわかると思います。
二つの写真を見比べると火星が自転しているのがよくわかりますね。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP-3.8にて拡大
ニコンD100にて撮影(合成F=206)
感度:ISO800 ホワイトバランス:晴天モード(+3)
露出:1/2秒(16コマをコンポジット)


9/12火星 2003年9月12日の火星(24時頃)

視直径23.9" 中央経度55度付近
火星の視直径はとうとう24秒を割ってしまいました。
(何か寂しい気分です)
雲間の撮影でしたので撮影枚数少ないです。

時間が遅かったので9月9日とほぼ同じ面が見えています。中央付近にはアウロラ湾からマルガレット湾の模様が見えています。右寄りには目玉のような太陽の湖が見えており、また右端からは子午線湾が見えてきつつあります。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP-3.8にて拡大
ニコンD100にて撮影(合成F=206)
感度:ISO800 ホワイトバランス:晴天モード(+3)
露出:1/2秒(8コマをコンポジット)


9/9Mars 2003年9月9日の火星(22時頃)

視直径24.3" 中央経度55度付近
今日は火星と月が大接近しました。この火星のすぐ隣に満月に近い月が見えていました。
(月と火星大接近中の写真はこちらです)
強風のためボヤッとした画像になってしまいました。それでもぼんやりと表面の模様がわかると思います。
中央付近にアウロラ湾からマルガレット湾に続く薄黒い四角形の模様が見えています。右寄りには太陽の湖が見えており、また右端からは子午線湾が見えてきつつあります。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP-3.8にて拡大
ニコンD100にて撮影(合成F=206)
感度:ISO800 ホワイトバランス:晴天モード(+3)
露出:1/2秒(16コマをコンポジット)


9/7火星 2003年9月7日の火星(22時頃)

視直径24.5" 中央経度70度付近
9月2日とほぼ同じ時間の撮影です。9月2日と比べると30度ほど右に自転しています。火星は早い時間に南中するようになりました。
中央右寄りに目玉のような模様「太陽の湖」がよく見えてます。中央左寄りにはアウロラ湾からマルガレット湾に続く薄黒い四角形の模様が見えています。また左下部分にはアキダリアの海が見えてきつつあります。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP-3.8にて拡大
ニコンD100にて撮影(合成F=206)
感度:ISO400 ホワイトバランス:晴天モード(+3)
露出:1秒(16コマをコンポジット)


9/3火星 2003年9月3日の火星(23時20分頃)

視直径24.9" 中央経度130度付近
またもや雲越しの撮影。感度を1000まで上げての撮影でした。
8月31日、9月1日とほぼ同時刻の撮影です。少し右に自転した模様が見えています。見比べると火星が回転していく様子がわかると思います(9月2日は早い時刻の撮影でしたので、それと比べると左に回転させた模様となっています)。
中央付近の黒い模様はシレーンの海付近です。
左寄りには目玉のような模様「太陽の湖」が見えてきています(9月2日の画像の方がよくわかりますね)。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP-3.8にて拡大
ニコンD100にて撮影(合成F=206)
感度:ISO1000 ホワイトバランス:晴天モード(+3)
露出:1/1.3秒(16コマをコンポジット)


9月2日火星 2003年9月2日の火星(22時頃)

視直径24.9" 中央経度100度付近
今日は少し早い時刻に撮影してみました。またもや薄雲越しの撮影です。シーイングはよかったのですが、どうもすっきり晴れてくれません。
9月1日の画像を右に自転させた模様が見えています。
中央左寄りに目玉のような模様「太陽の湖」が見えています。火星の中では比較的わかりやすい模様で眼視でも見えました(ちょっと目玉が無気味な感じですよね)。
太陽の湖の左下部分に、黒っぽく斜めに走った直線状の模様が見えています。長さ2000キロにおよぶ火星最大の渓谷「マリネリス渓谷」だと思います。
この少し早い時間帯だと模様がたくさん見えて楽しめます。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP-3.8にて拡大
ニコンD100にて撮影(合成F=206)
感度:ISO800 ホワイトバランス:晴天モード
露出:1/1.3秒(16コマをコンポジット)


9月1日火星 2003年9月1日の火星(23時30分頃)

視直径24.9" 中央経度145度付近
31日から少しだけ右に自転した面が見えてます。
黒っぽいシレーンの海が中央付近に見えています。左端の方からは太陽湖らしい模様が見えてきつつあります。
極冠は眼で見るとほとんどわからないくらい小さくなってきました。
模様が少ない面なのであまり変化がなく寂しい火星です。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP-3.8にて拡大
ニコンD100にて撮影(合成F=206)
感度:ISO800 ホワイトバランス:オートモード
露出:1/2秒(16コマをコンポジット)


8月31日火星 2003年8月31日の火星(23時30分頃)

視直径25" 中央経度155度付近
大接近を過ぎた火星です。まだ十分大きいです。
27日に続き薄雲を通しての撮影となりました。露出不足気味のせいか、少しざらついた像になってしまいました。
27日の画像から右に自転した像になっています。
中央の黒っぽい部分がシレーンの海付近です。シレーンの海の下の方に有名なオリンポス山があるはずですが、この口径では難しいかな。公共天文台などの大口径望遠鏡を覗く機会があったら是非確認してみて下さい。
模様が少ない面が地球に向いているため、少し寂しい火星像です。

MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP-3.8にて拡大
ニコンD100にて撮影(合成F=206)
感度:ISO800 ホワイトバランス:オートモード 
露出:1/2秒(16コマをコンポジット)