火星の写真 2003年超大接近 前半
2003年の夏に火星が地球に大接近したときの写真です。この時の火星の視直径は25秒を超え、 5万年に一度の大接近とメディアでも報道されて各地で観望会が催されていました。
火星の画像 2003年8月27日(24時頃)
視直径25.1" 中央経度200度付近
大接近当日の火星の画像です。
残念なことに晴れ間がなかったので、薄い雲を通しての撮影となりました。ですので少し
眠たい感じで写ってます。
24日の写真同様、大シルチスはもう裏に回ってしまっています。キ
ムメリアの海部分も少し右へと自転しています。左端にはシレーンの海らしき部分が見えて来てます。
考えてみたら7月21日に撮った火星とほぼ同じ面が見えているんですね。比べてみると極冠がかなり小さくなってるのがわかります。
今後しばらくは火星の模様が少ない面が見えることになります。これからは少しずつ遠ざかっていく火星です。
タカハシMT160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP-3.8にて拡大
ニコンD100にて撮影(合成F=206)
感度:ISO800 ホワイトバランス:オートモード
露出:1/1.3秒(16コマをコンポジット)
火星の画像 2003年8月24日(23時30分頃)
視直径25.1" 中央経度220度付近
時おり突風の吹く、気流の悪い中の撮影となりました。カメラの感度を上げてシャッター速度を速くして撮影してみ
ましたが、やはり像は甘くなってしまいました。
22日の写真から少し右に自転した火星像となっています。大シルチスは回ってしまっ
て見えなくなっています。今度よく見えるようになるのは9月中旬以降です。
中央には斜めに延びた薄黒い地形が二つ重なるように見えてます。キムメリアの海とチ
ュレニーの海部分です。極冠はかなり小さくなっています。
タカハシMT160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP-3.8にて拡大
ニコンD100にて撮影(合成F=206)
感度:ISO800 ホワイトバランス:オートモード
露出:1/2秒(16コマをコンポジット)
火星の画像 2003年8月22日(24時頃)
視直径25.0" 中央経度240度付近
21日と比べると像に落ち着きがなく、今ひとつのシーイング状態でしたが、撮影してみると案外綺麗に写り ました。大シルチスは中央右に回ってしまって見にくくなってきました。ヘラス大陸もよく見 てわかるかどうかといったところです。中央部から左には、チュレニーの海からキムメリ アの海の部分が見えてきました。
MT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP-3.8にて拡大
ニコンD100にて撮影(合成F=206)
感度:ISO400 ホワイトバランス:オートモード
露出:1秒(16コマをコンポジット)
火星の画像 2003年8月21日(25時30分頃)
月刊天文入選作品
視直径25.0" 中央経度280度付近
今回は大シルチスが中央に大きく見えるまで待って撮影しました(今回を逃すと9月中旬まで大シルチ スが見にくくなるので)。中央に逆三角形の大シルチス、その上に少し明るい丸い部分、ヘラス大陸 がよく見えています。大シルチスの右には子午線の湾へと続く薄黒い模様、サバ人の湾が見えてます。 火星かなり大きいです。もう大接近まで一週間きっているんですもんね。
タカハシMT160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP-3.8にて拡大
ニコンD100にて撮影(合成F=206)
感度:ISO400 ホワイトバランス:オートモード
露出:1秒(32コマをコンポジット)
火星の画像 2003年8月20日(23時30分頃)
視直径24.8" 中央経度250度付近
今日も晴れたので撮影してみました。火星の自転によって昨日より右に模様が回転して、中央右に 大シルチスが見えてます。中央のうねった黒い部分は小シルチスあたりだと思います。 極冠は8月初旬の写真と比べるとだいぶ小さくなっているのがわかります
タカハシMT160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP-3.8にて拡大
ニコンD100にて撮影(合成F=206)
感度:ISO400 ホワイトバランス:オートモード
露出:1秒(16コマをコンポジット)
火星の画像 2003年8月19日(24時頃)
視直径24.7" 中央経度270度付近
久しぶりに撮れた火星像です。空の透明度はあまりよくなかったのですが、シーイングは比較的良好でした。 中央部分に火星で最も目立つ逆三角形の地形、大シルチスが写っています。その上方にはかすかに 明るい丸い部分、ヘラス大陸が見えてます。
MT160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP-3.8にて拡大
ニコンD100にて撮影(合成F=206)
感度:ISO400 ホワイトバランス:オートモード
露出:1秒(16コマをコンポジット)
火星の画像 2003年8月9日(25時30分頃)
視直径23.7" 中央経度20度付近
台風が去ったあとの火星像です。雲の合間からの撮影となりました。空の透明度は最高でした。 下の写真と同じくアウロラ湾付近が写っています。下の部分には薄黒くアキダリアの海が見えてます。
MT160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP-3.8にて拡大
ニコンD100にて撮影(合成F=206)
感度:ISO400 ホワイトバランス:オートモード
露出:1秒(16コマをコンポジット)
火星の画像 2003年8月4日の火星(24時30分頃)
視直径22.8" 中央経度60度付近
大気の状態が悪かったので像が少しぼやけてますが、薄いながらも表面の模様が見えます。 中央の薄黒い部分がアウロラ湾付近、目玉のような部分が太陽湖付近だと思い ます。前と比べて極冠が少し小さくなっているようです。
タカハシMT160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP-3.8にて拡大
ニコンD100にて撮影(合成F=206)
感度:ISO400 ホワイトバランス:オートモード
露出:1秒(16コマをコンポジット)
火星の画像 2003年7月21日(25時頃)
視直径20.2" 中央経度200度付近
梅雨が長引いてやっと観望できました。だいぶ大きく明るくなってきました。 中央付近に斜めに延びた薄黒い地形が見えてます。中央右の黒い部分がキムメリア人の海です。極冠が上部に 大きく見えています。
タカハシMT160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP-3.8にて拡大
ニコンD100にて撮影(合成F=206)
感度:ISO400 ホワイトバランス:オートモード
露出:1秒(16コマをコンポジット)
火星の画像 2003年6月8日(26時40分頃)
視直径13.2" 中央経度270度付近
まだ視直径が小さくて細かな模様は見えませんが、中央付近に逆三角形の黒い模様、大シルチス が見えてます。8月中旬にはずっと見やすくなっているでしょう。
タカハシMT160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP-3.8にて拡大
ニコンD100にて撮影(合成F=206)
感度:ISO800 ホワイトバランス:オートモード
露出:1秒(12コマをコンポジット)
火星の画像 2003年5月24日(26時50分頃)
視直径11.4" 中央経度50度付近
視直径がやっと10"を越えた火星です。やはり像が小さく暗くて上の白 い極冠が分かる程度です。
タカハシMT-160反射望遠鏡+コレクター+ペンタックスXP-3.8にて拡大
ニコンD100にて撮影(合成F=206)
感度:ISO800 ホワイトバランス:オートモード
露出:4秒(8コマをコンポジット)
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