土星の写真 2014年シーズン
環が特徴的な土星の写真を展示しているページです。 このページでは2014年に撮影した土星の画像を載せています。 他の惑星ギャラリーへは左のリンクをご利用ください。
土星の写真 2014年5月30日(23時10分頃)
2014年の土星は、てんびん座の中で輝いています。 周囲に明るい星がないこともあり、おとめ座のスピカとさそり座アンタレスの間に輝く土星は目立ちます。 この写真は、土星が衝を迎えた2014年5月11日から2週間ほど経った、5月30日に撮影しました。 衝になったとき、土星の明るさは約0.1等星で、視直径は18.6″前後でした。
土星の魅力は、その本体を取り巻く大きな環ですが、この環の傾きは少しずつ変化しています。 今は少しずつ環の傾きが大きくなっているところで、2016年頃に一番環の傾きが大きくなります。 今は、ちょうどバランスよい土星の姿を楽しめる時期ということになります。 なお、土星の環の傾きが変わるのは、土星の自転軸が公転軸に対して傾いているためです。
この土星の写真は、オートガイダーとして人気のあるQHYCCD社のQHY5L-IIMカメラを用いて撮影しました。 ただし、QHY5L-IIMカメラはモノクロCMOSカメラですので、そのままではモノクロ画像となってしまいます。 そこで、デジタル一眼レフカメラで撮影した画像を色情報として使うことで、カラー化しました。
この夜の気流はそれほど良くなかったのですが、 QHY5L-IIMカメラはピクセルサイズが小さいこともあり、 デジタル一眼レフカメラの動画モードで撮影するよりも詳細な画像を得ることができました。 その得られた画像を、惑星の画像処理でよく用いられているRegistax6で画像処理して仕上げました。 なお、QHY5L-IIMカメラの動画撮影には、QHYCCD純正のEZPlanetaryソフトを使用しました。
撮影機材
タカハシ ミューロン300望遠鏡,タカハシバリエクステンダー
モノクロ画像:QHYCCD QHY5L-IIMにて撮影 (IR Block Filter使用)
カラー画像:Astro60D(EOS60D天文改造モデル)
Registax6+PhotoshopCCにて画像処理
シーイング:2/5,透明度:2/5