衝突する銀河
宇宙にはたくさんの銀河が浮かんでいます。私達の住む太陽系も、天の川銀河系に属しています。 そのような銀河は普遍的なものだと考えられていましたが、実は衝突や吸収を繰り返して大きくなっている ことがわかっています。
何億もの星が集まった銀河が衝突する時は、凄まじいエネルギーが発生するのでしょうね。
銀河とは
まず銀河と呼ばれるのは、右のような姿をした天体です。 これは星の相互の引力によって、一つの形になっている恒星の大集団です。 星の数は銀河の大きさによって変わり、私達の天の川銀河系は2000億個程度の 星の集まりと考えられています。
宇宙の中にはたくさんの銀河が浮かんでいて、銀河の形も様々です。 銀河は、その銀河の形によって呼び名が付けられていて、渦巻銀河、楕円銀河、不規則銀河に 区別されて呼ばれます。 学術的には渦巻銀河の中でも細かく区別が行われています。S型渦巻銀河、SB型棒渦巻銀河と いうのがその例です。
銀河というと、写真のアンドロメダ銀河のよ うな美しい渦巻銀河を想像しますが、 宇宙で最も数が多いのは楕円銀河です。楕円銀河は銀河全体の80%の数を占めるほどです。
銀河が衝突する
銀河はいつまでも変わらないと思ってしまいますが、銀河もぶつかったり、吸収されたりしています。 衝突する銀河の姿としては、右のアンテナ銀河が 有名です。
アンテナ銀河は、二つの銀河がまさに衝突しているところです。 二つの銀河が衝突するエネルギーから、アンテナのような線が銀河から発生しています。 これは銀河の衝突によって、外にはじき出された恒星と考えられています。
銀河の衝突は人ごとではなく、私達の天の川銀河系とアンドロメダ銀河も、時速50万キロメートル という速度で近づいています。約50億年後には二つの銀河はぶつかると言われています。 その時、私達の地球はどうなるのでしょう。