宝塚歌劇がある街 宝塚市
宝塚市は兵庫県南東部に位置する都市です。宝塚歌劇があることで有名な街で、昔は温泉保養地として発展しました。 現在は温泉旅館は姿を消し、住宅が立ち並ぶ住宅地と様変わりしています。 そうした私の住む街、宝塚市について紹介しているページです。
宝塚歌劇団
宝塚歌劇の本拠地である宝塚大劇場までは、ここから歩いて約15分ほどです。宝塚歌劇団は未婚の女性のみから結成される 歌劇団で全国的に有名です。宝塚歌劇団の団員は「タカラジェンヌ」や「生徒さん」と呼ばれ、宝塚の街を歩いているとたまに 見かけることがあります。気品があって素敵な生徒さん達は、宝塚の人達に愛されています。
宝塚歌劇団は、阪急電車の創始者である小林一三によって始められました。元々は宝塚温泉に来る観光客の保養施設として 歌劇団が作られたそうです。それから90年経って、宝塚歌劇団は宝塚市のシンボルとなっています。 写真は宝塚大劇場です。阪神淡路震災前に建て替えられた新しい大劇場で、私も何度か観劇に訪れています。 東京には東京宝塚大劇場というのがありますが、宝塚の方がゆったりしていて周りの雰囲気も落ち着いている気がします。
この宝塚歌劇団に入るには、宝塚音楽学校という学校に入学しなければなりません。 競争率は相当高くて何十倍もの狭き門になることがあります。地元宝塚ではその様子が毎年報道されています。
手塚治虫記念館
宝塚大劇場の少し東側にドーム状の建物が建っています。それが手塚治虫記念館です。
鉄腕アトムやブラックジャックで有名な手塚治虫氏は、5歳から24歳までの間この宝塚市に住んでいました。 この宝塚市には宝塚歌劇団や宝塚ファミリーランドといったテーマパークがありましたから、手塚治虫氏の 豊かな感性はこうした環境から育まれた、という人もいます。結論づけることはできませんが、 宝塚市の環境が彼の人格形成に少なからずは影響したのは間違いないでしょう。 そうした繋がりを現代に伝える施設として、宝塚市に手塚治虫記念館が建っています。
宝塚市の概要
宝塚市は大阪府にあると勘違いする方がいらっしゃいますが、兵庫県に位置しています。 面積約100キロ平方メートルで人口は22万人の特例市です。 西側は六甲山系が迫っており、北側は長尾山系が迫っています。東と南は大阪平野で広く開けた土地柄です。
十数年前までは温泉保養地も残っていて、昔の雰囲気を持った静かな街でした。 今ではマンション群が立ち並び、今でもいくつものマンションが建設中です。 宝塚市は大阪神戸のベッドタウンになり変わりました。
宝塚という名前で分かるとおり、地名の由来は「墓」から来ています。宝塚市の歴史資料を紐解くと、 西暦500年頃にはこの地にはたくさんの古墳が建てられていたようです。それが平安の時代になると荘園になり、 その後明治になると温泉街として発展します。小林一三氏が阪急宝塚線を引いてからだんだんと 開発が進みます。宝塚歌劇や宝塚ファミリーランドができたのもこの頃です。 近代に入ると急速に住宅化が進み、温泉街はなくなり、宝塚ファミリーランドも巨大なマンションへと 変わりました。これから宝塚市がどこに向かうのか見守っていきたいと思います。