火星の写真 2018年シーズン
夜空で赤く輝く火星の写真を展示しているページです。 このページでは、2018年の火星大接近時に撮影した画像を載せています。 他の惑星ギャラリーへは左のリンクをご利用ください。
火星の写真 2018年8月26日(20時19分(JST))
地球に最接近した日から1ヶ月弱経ちましたが、火星は夜空で威光をはなっています。 しかし、天体望遠鏡で姿を確認すると、最接近時に比べて確実に小さくなっており、 視直径は約21秒になりました。
この日は気流が悪そうだったので、TOA-130望遠鏡で火星の観望・撮影を楽しみました。 TOA-130は、ミューロンに比べて口径は小さいですが、コントラストが高いので、 極冠や大シルチスをはじめとした模様がよくわかり、久しぶりに火星表面の観望を楽しめました。
写真でも表面模様が以前よりもコントラスト良く写り、そろそろダストストームが収まってきたのかもしれません。 あれだけ騒がれた火星大接近も、今では静かなものですが、もう少しの間、火星の観望と撮影を楽しみたいと思います。
火星の撮影機材
タカハシ TOA-130望遠鏡
ビクセンAXDにて追尾
Explore Scientific 5xフォーカルエクステンダーにて焦点像を拡大
ZWO ASI 290MMにて撮影、Astronomic LRGBフィルターセット使用
Autostakkert2!、Registax6、PhotoshopCC 2015にて画像処理
シーイング:2/5、透明度:4/5、兵庫県宝塚市にて撮影
※写真の上が南です。
※トリミングしているので、他の画像との相対的な大きさは異なります。
火星の写真 2018年8月2日(23時18分(JST))
地球に最接近した2日後に撮影した火星の写真です。 火星表面に見えるボンヤリした模様は、キムメリアの海と呼ばれる場所です。 大シルチスが隠れてしまったので、少し寂しい印象を受けます。
キムメリアの海の下には、ケルベルスと名づけられた黒い模様が見えるのですが、 この写真では判別できません。 ダストストームがまだ猛威を振るっているのでしょうね。
拡大率やカメラの関係で、掲載している火星の大きさがバラバラですが、 大接近時と比べても大きさはほとんど変わっていません。 8月いっぱいは大きな火星を楽しめるので、是非、観望や撮影にチャレンジしてみてはいかがでしょう。
火星の撮影機材
タカハシ Mewlon-250CRS望遠鏡
国際光器製ヘラクレス赤道儀にて追尾
Explore Scientific 5xフォーカルエクステンダーにて焦点像を拡大
ZWO ASI 290MMにて撮影、Astronomic LRGBフィルターセット使用
Autostakkert2!、Registax6、PhotoshopCC 2015にて画像処理
シーイング:2/5、透明度:2/5、兵庫県宝塚市にて撮影
※写真の上が南です。
※トリミングしているので、他の画像との相対的な大きさは異なります。
火星の写真 2018年7月31日(24時34分(JST))
下の写真から約45分後に撮影した火星の写真です。 火星が自転して、大シルチスやヘラス盆地が見えてきました。
この火星の写真の撮影には、モノクロCMOSセンサーが用いられた動画カメラを使用しました。 ベイヤー配列のカラーCMOSカメラと比べると、若干解像感が向上したように感じられましたが、 気流の差かもしれません。
カラー合成の手間や日本のシーイングを考えると、カラーカメラの方が手軽で、 得られる画像にもそれほど大差ないかもしれませんね。
0時を過ぎると火星にかかっていた薄雲が取れたので、下の写真と比べると、画像の透明感が向上したように思います。
火星の撮影機材
タカハシ Mewlon-250CRS望遠鏡
タカハシNJP Temma2赤道儀にて追尾
Explore Scientific 5xフォーカルエクステンダーにて焦点像を拡大
ZWO ASI 290MMにて撮影、Astronomic LRGBフィルターセット使用
Autostakkert2!、Registax6、PhotoshopCC 2015にて画像処理
シーイング:3/5、透明度:3/5、兵庫県宝塚市にて撮影
※写真の上が南です。
※トリミングしているので、他の画像との相対的な大きさは異なります。
火星の写真 2018年7月31日(23時48分(JST))
火星が地球に、約5,759万キロメートルまで最接近した夜に撮影した写真です。 昼間暑かった影響か、雲が沸いて薄雲越しの撮影になりましたが、 15年ぶりの火星大接近を記念する夜に撮影することが出来ました。
ダストストームは収まりつつあるようですが、まだ火星表面の模様は見づらく、 肉眼では、模様の濃淡はよくわかりませんでした。 最接近日は過ぎたものの、火星シーズンは続くので、ダストストームが落ち着くのを期待したいところです。
火星の撮影機材
タカハシ Mewlon-250CRS望遠鏡
タカハシNJP Temma2赤道儀にて追尾
Explore Scientific 5xフォーカルエクステンダーにて焦点像を拡大
ZWO ASI 224MCにて撮影、ウェッジプリズム ZWO社ADCを使用
Autostakkert2!、Registax6、PhotoshopCC 2015にて画像処理
シーイング:3/5、透明度:2/5、兵庫県宝塚市にて撮影
※写真の上が南です。
※トリミングしているので、他の画像との相対的な大きさは異なります。
火星の写真 2018年7月23日(24時07分(JST))
シーイングは悪かったのですが、ヘラス盆地(極冠の左下の丸い部分)から、 大シルチス(中央左よりのインド半島のような黒い部分)にかけてが写りました。 以前よりも模様のコントラストが高いので、ダストストームが収まりつつあるのかもしれません。
ヘラス盆地は、火星の中で最も低い場所で、火星の基準となる表面より、約7000mも低くなっています。 そのため、他の場所よりも気圧が高く、水が存在しているのではないかと言われている場所です。
火星の撮影機材
タカハシ Mewlon-300望遠鏡
ペンタックスMS-5赤道儀にて追尾
タカハシPJ-21mm アイピースにて焦点像を拡大
ZWO ASI 224MCにて撮影、ウェッジプリズム ZWO社ADCを使用
Autostakkert2!、Registax6、PhotoshopCC 2015にて画像処理
シーイング:2/5、透明度:4/5、兵庫県宝塚市にて撮影
※写真の上が南です。
※トリミングしているので、他の画像との相対的な大きさが異なります。
火星の写真 2018年7月19日(24時10分(JST))
連日熱帯夜が続いていますが、気流は期待していたほど良くはありません。 この日の火星も、天体望遠鏡の視野内でかなり揺れていました。 住宅街での撮影なので、周りの家のエアコン室外機の暖気の影響があるのでしょうか。
撮影した時刻からシミュレーションしてみると、サバ人の湾から子午線の湾付近が写っているのですが、 ダストストームと悪気流の影響で、火星表面の模様はよくわかりません。 あと10日ほどで、火星は地球に最接近しますが、その時にどんな姿を見せてくれるのでしょう。
火星の撮影機材
タカハシ Mewlon-250CRS望遠鏡
タカハシNJP Temma2赤道儀にて追尾
タカハシPJ-21mm アイピースにて焦点像を拡大
ZWO ASI 224MCにて撮影、ウェッジプリズム ZWO社ADCを使用
Autostakkert2!、Registax6、PhotoshopCC 2015にて画像処理
シーイング:2/5、透明度:3/5、兵庫県宝塚市にて撮影
※写真の上が南です。
※トリミングしているので、他の画像との相対的な大きさが異なります。
火星の写真 2018年7月15日(24時35分(JST))
7月の三連休に撮影した火星です。 オーロラの湾から、太陽湖付近が写っているはずですが、ダストストームの影響で模様がよくわかりません。 火星の中央に横筋のように写っているのは、マリネリス峡谷が光っているのでしょうか。
南北極冠は良く写るようになってきました。 ダストストームが落ち着きつつあるという情報もあるので、これから大接近までの間、 それを楽しみに観測を続けたいと思います。
火星の撮影機材
タカハシ Mewlon-250CRS望遠鏡
国際光器製ヘラクレス赤道儀にて追尾
タカハシPJ-21mm アイピースにて焦点像を拡大
ZWO ASI 224MCにて撮影、ウェッジプリズム ZWO社ADCを使用
Autostakkert2!、Registax6、PhotoshopCC 2015にて画像処理
シーイング:3/5、透明度:3/5、兵庫県宝塚市にて撮影
※写真の上が南です。
※トリミングしているので、他の画像との相対的な大きさが異なります。
火星の写真 2018年7月10日(25時04分(JST))
火星が最接近する日まで20日ほどになりましたが、火星北半球で発生したダストストームは、 まだ落ち着いていないようです。 300倍程度の倍率で火星を観望しましたが、南北の極冠以外は良くわからず、 火星は赤いボール玉のように見えました。
ただ視直径は確実に大きくなっているのが感じられます。 最接近日までに、嵐が収まってほしいところです。
この日は天気予報に反して全天綺麗に晴れたので、天体望遠鏡を設置して火星を観望・撮影しました。 透明度はとても良かったのですが、気流はそれほど良くありませんでした。 なかなか気流の落ち着く夜にめぐり合えません。
火星の撮影機材
タカハシ Mewlon-250CRS望遠鏡
国際光器製ヘラクレス赤道儀にて追尾
タカハシPJ-21mm アイピースにて焦点像を拡大
ZWO ASI 224MCにて撮影、ウェッジプリズム ZWO社ADCを使用
Autostakkert2!、Registax6、PhotoshopCC 2015にて画像処理
シーイング:3/5、透明度:4/5、兵庫県宝塚市にて撮影
※写真の上が南です。
※トリミングしているので、他の画像との相対的な大きさが異なります。
火星の写真 2018年6月24日(25時41分(JST))
6月初めに火星北半球のアキダリア平原付近で発生したダストストームは、 まだ落ち着いていないようで、眼視でも火星表面の模様のコントラストが悪く感じられました。 最接近日が近づき、視直径も大きくなってきましたので、嵐が収まってほしいところです。
この日は夜半から晴れたので、天体望遠鏡を設置して火星を観望・撮影しました。 観望している時間帯は、そこまで気流は悪くなかったのですが、 撮影機材を準備しているうちに、シンチレーションが激しくなってしまいました。 一晩の間でも気流はコロコロ変わりますね。
上の写真には、火星の南極冠と大シルチスがかろうじて写っています。 ダストストームが落ち着けば、ヘラス大地なども写り、見ごたえがある領域ですね。
火星の撮影機材
タカハシ Mewlon-250CRS望遠鏡
ビクセンAXD赤道儀にて追尾
ペンタックス XP-14mm アイピースにて焦点像を拡大
ZWO ASI 224MCにて撮影、ウェッジプリズム ZWO社ADCを使用
Autostakkert2!、Registax6、PhotoshopCC 2015にて画像処理
シーイング:2/5、透明度:3/5、兵庫県宝塚市にて撮影
※写真の上が南です
火星の写真 2018年6月21日(25時36分(JST))
梅雨の時期ですが、夜空を見上げると晴れ間があったので、望遠鏡を設置して火星を撮影しました。 気流はそこまで悪くはなかったのですが、ダストストームの影響で模様が見づらく、 ピント合わせが難しく感じられました。
2018年の火星は、7月31日に地球に最も接近します。 7月に入ると視直径は20秒を超え、2016年の準大接近より更に大きな姿を楽しめます。 梅雨で天候が悪い日が続きますが、チャンスがあればまた撮影したいと思っています。
火星の撮影機材
タカハシ Mewlon-250CRS望遠鏡
ビクセンAXD赤道儀にて追尾
ペンタックス XP-14mm アイピースにて焦点像を拡大
ZWO ASI 224MCにて撮影、ウェッジプリズム ZWO社ADCを使用
Autostakkert2!、Registax6、PhotoshopCC 2015にて画像処理
シーイング:3/5、透明度:2/5、兵庫県宝塚市にて撮影
※写真の上が南です