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鶴姫公園 紀伊半島にある大人気の天体観測地
![鶴姫公園でのワンショット](image/turuhime/top.jpg)
鶴姫公園は紀伊半島の高野龍神国定公園の中に位置する小さな公園です。 日本の中でも有数の綺麗な星空を眺めることができる場所で、天体写真ファンに大変人気のある観測地です。 特に南は大きな町がないので南の視界・星空ともに素晴らしく、 後世にいつまでも残していきたい貴重な星空を撮影・観望できる場所です。
鶴姫公園という名前は、平安時代に平家の娘と生まれ、切ない一生を遂げた「鶴姫」という女性から名づけられました。 鶴姫公園の頂上には「鶴姫の館」も建っていますので、平家の物語にご興味ある方は行かれてみてはいかがでしょうか。
鶴姫公園への交通
鶴姫公園は、奈良県吉野郡の野迫川村の公園です。 高野山から高野龍神スカイラインを南下したところに位置しています。 大阪・名古屋方面から来られる方は、まずは高野山を目指しましょう。 高野山への道は細い上に曲がりったくねった道ですから、 ゆっくり気をつけて運転して来てください。高野山からは、約30分ほどのドライブで到着します。
![高野龍神スカイライン入口](image/turuhime/11.jpg)
高野山から龍神スカイラインへの入口
私の鶴姫公園へのアクセスルートは、阪神高速湾岸線に乗って堺付近のインターで降ります。 その後、国道310号線や県道を利用して河内長野市に向かいます(310号線は渋滞多発地帯ですのでご注意)。 河内長野からは371号線で橋本市へと入り、 九度山を経由して高野街道(370号線)を使って高野山へと向かいます(高野山へはその他の道もありますが、 それらの道はとても狭いので、このルートがお勧めだと思います)。 その後はスカイラインを南下するだけです。高野龍神スカイラインは、走りやすい広くて綺麗な道です。
![高野龍神スカイライン](image/turuhime/12.jpg)
高野龍神スカイイラン
以前は有料だった高野龍神スカイラインですが、平成15年より全線無料化になっています。 高野山から南下する高野龍神スカイラインに入った後は、一本道ですから間違うことはないと思います。 しばらく走って下の看板が見えてきたら、そこが目的地の鶴姫公園です。
![鶴姫公園目印](image/turuhime/second.jpg)
鶴姫公園の観光案内看板
鶴姫公園の形
鶴姫公園は東西に細長い形状をしています。 広い公園というイメージではなく、どちらかというと細い道路が東西に走っているという形の公園です。 公園の入り口手前と頂上に、10台ほど車を止められる駐車場があります。
下の写真が鶴姫公園の入口看板です。ちょうどこの場所に10台ほど止められる駐車場があり、 ここもよい天体写真の撮影スポットです。 この看板ゲートをくぐってから、細い路をしばらく車で走ると頂上駐車場にたどり着きます。
![鶴姫公園入り口](image/turuhime/third.jpg)
鶴姫公園の入口
天体写真の撮影ポイント パート1
天体写真の撮影ポイントは、まずはこの入口前の駐車場です。 下の写真がその駐車場ですが、この一番奥は南側の視界も素晴らしく、 鶴姫公園でのポールポジションとも呼べる場所です。
新月期の晴れた週末、この場所が空いていたらラッキーでしょう。 ただ低いフェンスがあるので、高さが低い機材ですと少し視界にかかってしまうかもしれません。 私のタカハシP-2赤道儀と三脚で、三脚の脚を伸ばさないと少しフェンスが気になりました。 さそり座の尻尾などの低空の星空を撮影されるときは、脚を伸ばすなどして、機材の高さを上げた方がよいと思います。
![鶴姫公園入口駐車場](image/turuhime/4.jpg)
鶴姫公園の入口駐車場
天体写真の撮影ポイント パート2
鶴姫公園でもう一つ人気のある撮影スポットは、入口と頂上の間にある道が少し広くなった場所です。 野迫川町の役場に聞いてみると、ここは元々は南側に木が植わっていたのですが、数年前に桜を植えるために南側の木を切り開いたそうです。 ですから南側の視界は最高で、オメガ星団やカノープスを何の邪魔もなく見ることができます。南の視界の良さでは紀伊半島で最高の場所の一つでしょう。
しかしこの場所は駐車場ではありませんから、いろいろと制約があります。 まずは狭いということと、坂道の途中のために地面がかなり傾いていると言うことです。
車が通る道の途中ですから、通行の妨げにならないように機材や車を寄せないといけません。 譲り合って3台ぐらいが限界だと思います。 路面の傾きも相当ありますから、水平出しが必要な機材は要注意です。 またここは道路の一部ですから、くれぐれも注意して利用しましょう。
※南の斜面に植えられた桜の木が成長してきて、南の視界が徐々に悪くなってきています(2014年追記)。
![鶴姫公園道の途中のポイント](image/turuhime/5.jpg)
鶴姫公園の撮影ポイント2
天体写真の撮影ポイント パート3
最後は鶴姫公園の頂上にある駐車場です。ここは10台ほど止めれる駐車場です。 公園内で一番高いところにあるので立地条件はよいのですが、 南に木があるので南側の視界があまりよくありません。 それが唯一残念な点です。 役場さんにお願いして少し伐採して欲しいところです。
とは言っても一番北側に機材を設置すれば、それほど南の視界も悪くはありません。 アンタレス付近や干潟星雲なども十分視界に入ります。 あくまで鶴姫公園の中では視界が悪いということです。 また、この場所は晴れた夜になるとアマチュア無線ファンの方もよく来られる場所です。
![鶴姫公園道の途中のポイント](image/turuhime/6.jpg)
鶴姫公園の撮影ポイント3
鶴姫公園の視界と夜空
鶴姫の南の視界はとてもよく、遠く紀伊半島の山々を見渡せます。 さそり座も全景綺麗に見ることができます。 夜空の透明度が高い日には、さいだん座付近の星々まで見ることができる素晴らしい天体観測場所です。
肝心の夜空の状態ですが、南側は暗いですが、北側は大阪や和歌山市方面の光害のためにとても明るいです。 北アメリカ星雲から北側は、天体写真を撮るには適さないと思った方がよいと思います。 最近人気があるケフェウス座の星雲IC1396も、ちょっと苦しいのではないでしょうか。
もちろん時間帯によっても光害の度合いが違います。 やはり大阪の光害はすさまじく、0時頃までは空全体がボンヤリと明るいです。 0時を過ぎるとかなり暗くなります。また年々空が明るくなってきているようで、 数年前の最高の星空はもう見ることができないような気がしています。 本当に残念なことです。 もっと多くの人が星空に興味を持ってくれれば、光害も減っていくと思うのですが、 節電が叫ばれているにも関わらず、夜空の光害だけは増える一方です。
![鶴姫公園の南側遠望](image/turuhime/7.jpg)
南側の遠望
携帯電話の繋がり具合
私はドコモの携帯電話を使っていますが、鶴姫公園入り口の駐車場付近では電波状態は比較的よいのですが、 中腹や山頂にいると電波がとぎれがちでした。 auだと鶴姫公園内、どこにいても携帯電話の電波が届くようです。 残念ながらソフトバンクの携帯は、全くつながりませんでした。
携帯の繋がりやすさを考えると、下の駐車場が一番かもしれませんね。
鶴姫公園のお店
鶴姫公園の入口には、食事もできる観光案内所(喫茶店?)が建っています。 建物内には、護摩団山天体写真友の会の方々の天体写真も飾られていて、なかなかアットホームなお店です。 もちろん食事もできますので、撮影で連泊する時などには助かると思います。
![鶴姫公園観光案内所](image/turuhime/8.jpg)
鶴姫観光案内所
このお店の料理は案外と美味しいです。 もちろん有名店のように、ものすごく美味しいという訳ではありません。 トンカツやどんぶりと言った定番メニューですが、私のお薦めは「豚のショウガ焼き定食」です。 ボリュームもあって栄養も取れるので、疲れた星見の後は最高じゃないでしょうか。 恥ずかしながら下にその写真を載せておきます。
![鶴姫公園の豚のショウガ焼き定食](image/turuhime/9.jpg)
また、この観光案内所から少し車で側道を走ったところに、野迫川村の日帰り温泉施設もあるそうです。 宿泊設備もあるそうですから、長期滞在される方には助かる施設ではないでしょうか。 この観光案内所にパンフレットも置いてあるようでした。
あと少し時間がかかりますが、1時間ほど龍神スカイラインを南下したところに、有名な龍神温泉があります。 「美人の湯」として名高い温泉ですから、観光がてら行ってみてもいいかもしれません。 美人の湯だけに、お肌がつるつるになるかもしれません。
またルートの途中には霊峰「高野山」があります。無料駐車場も所々にありますので、観光されるのもお勧めです。 参道を何度か歩きましたが、ひんやりとした高野山の空気に包まれていると、凛とした気持ちになってくるから不思議です。
鶴姫公園に行かれる方へ
鶴姫公園は標高1,000mほどの山の上にあります。夏場でも10度以下になり、冬場だと氷点下を軽く下回ります。くれぐれも防寒対策は忘れずに していきましょう。またこの辺りは積雪も多いですから、1〜2月の厳冬期の遠征は、なるべく避けた方が無難でしょう。 積雪時は龍神スカイラインを除雪した雪が、鶴姫公園内に高く積まれて入れないこともあります。 12月から3月まではその点を気をつけて訪問されてください。
この場所は高野龍神国定公園の一部に属しています。他の場所でもそうですが、ゴミなどは持ち帰ってマナーよく利用したいものです。 また、たくさんの天文ファンが集まる場所ですから、お互いに譲り合って楽しく一晩過ごしたいところです。貴重な天体写真スポットですから、 気持ちよく利用し続けられるよう、利用者一人一人が注意していきましょう。と言ってもカチコチに固まってしまうのもどうかと思います。 楽しい趣味なんですから、当たり前のルールを守って大人の余裕の心で楽しんでいきたいです。また、観測地でお会いしましたら、どうぞよろしくお願いします。
![南の銀河 M83](image/turuhime/10.jpg)
鶴姫で撮ったお気に入りM83の写真
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