強化型カメラマウント
天体望遠鏡に一眼レフカメラを接続するときには、カメラマウントと呼ばれるパーツが必要です。
カメラマウントは天体望遠鏡各社から販売されていて、各カメラメーカーのレンズマウントに合った形状に作られています。
このカメラマウントを使うと、レンズを取り付けるような感覚で、デジタル一眼レフカメラをワンタッチで取り付け取り外しができます。 大変便利で必ず必要になるのがカメラマウントなのですが、 このカメラマウントの精度に問題があると、取り付け時のガタや平面性の悪化を招く原因の一つにもなりかねません。 そういう意味では重要な部品と言えます。
その問題を避けるため、右の強化型カメラマウントを使用するようになりました。 タカハシ純正のカメラマウントは、二つに分かれるような構造をしていますが、 この強化型マウントは一体型になっていて、ガタが生じたり、スケアリング(平面性)が悪化しにくい構造になっています。 カメラマウントは、望遠鏡との接続パーツの一つなのですが、 高いレベルの天体写真を撮ろうと思うと、思ったよりも重要な役目を担ってくる部品の一つです。
タカハシ用強化型カメラマウント
この写真の強化型カメラマウントは、タカハシ製の天体望遠鏡とキャノンのEOSマウントを持つカメラを繋ぐためのもので、 タカハシ純正のワイドカメラマウントの代わりに使うことが出来ます。
タカハシ純正のワイドカメラマウントと比べると、マウント自体が一体構造になっているので、 しっかり感があります。 また、上の写真でもわかりますが、周囲にスケアリング調整用のネジが埋め込まれています。 これを調整することで、接眼部の平面性を改善することも可能です。 ただあまり大きく厚さを変更するとカメラが外れなくなるので、あくまで微調整用と考えた方がよいでしょう。
左は純正と強化型、両方のマウントを比べた写真です(左が純正のマウントです)。
強化型の方がわずかに薄く、直径が大きくなっています。
軽量のデジタル一眼レフカメラの撮影でしたら、標準型でも大丈夫かもしれませんが、 重い冷却CCDカメラや、 F値の明るい撮影用望遠鏡をを使用するなら、強化型の方が安心だと思います。
私はEOSマウントアダプターに交換したSTL11000Mカメラには、 このマウントを介して天体望遠鏡に取り付けて撮影を行っています。 カメラマウント自体がしっかりしているので安心感があります。
ただ改善して欲しい点があるとすれば、強化カメラマウントの回りがつるつるしているので滑りやすいことです。 そのため、しっかり天体望遠鏡にマウントを取り付けると、手が滑ってマウントを外すのに苦労することがあります。 できれば、純正のようなギザギザを周囲に入れていただきたいものです。
強化されたタカハシ純正カメラマウントDX
明るい望遠鏡とデジタル一眼レフカメラを使って撮影する方が多くなるにつれ、
ユーザーからもっと精度の高いカメラマウントを販売して欲しいという声が大きくなりました。
その答えとして、高橋製作所から新しいカメラマウントDX(右写真)が2009年秋から販売開始されました。
この新しいタカハシのオリジナルカメラマウントは、構造は以前と同じ二重リング式ではあるものの、 材質が真鍮製に変更されていて強度が大幅に向上しています。 カメラを取り付けたときのガタもほとんどなくなっていて、精度が要求される場面でも安心して使用できるようになりました。
カメラマウントDXを手に取るとずっしりと重く、強化カメラマウント以上の重さがあります。 十分な強度も感じられ、今ではこの新型カメラマウントDXと強化型マウントを使うようになりました。 価格は以前のカメラマウントの倍近くになってしまいましたが、それだけの価値があるパーツだと思います。