天文用語ミニ辞典

天体観測や天体写真撮影で使われる天文用語を簡単に説明しています。あかさたなでページを分けていますので、 下のリンクから各ページをご覧ください。


『は行』

反射望遠鏡

光を鏡で反射させることにより、光を集める望遠鏡です。光を一点に集める ために鏡(主鏡と呼ばれている)には凹面鏡が使われています。 どういう形式の鏡を使うかによって、いくつもの方式があります。一番有名なの はニュートンが発明した1枚の凹面鏡(主鏡)と1枚の平面鏡(副鏡)を使うニュートン式反射望遠鏡です。 取り扱いが屈折望遠鏡と比べて難しいので、ある程度慣れた人向けとされてい ます。タカハシのMT200やケンコーのSE200N、ビクセンR200SSがこのタイプです。


倍率

天体望遠鏡の倍率は、アイピースを変えることによって自由に変更できます。
倍率 = 望遠鏡の焦点距離 ÷ アイピースの焦点距離
ですので、望遠鏡の性能は倍率で決まるのではありません。口径の大きさによって決まり ます。望遠鏡を購入する時には気をつけましょう。 また、望遠鏡には有効最大倍率(口径の2.5倍程度)というのが定まっていて、この倍率 より高い倍率で見てもよく見えません。


分解能

どのくらい細かい所まで見分けられるかを表すもので、角度の秒で表し ます(分解能:1.5秒のような表示)。数値が小さいほど細かいところまでよく見えることを意味します。 望遠鏡の口径が大きくなるに従って分解能もあがります。 ただしあくまで理論値なので、実際には大気のシーイングや透明度の影響を受けて、実際の 分解能は大きく下がってしまいます。