天文用語ミニ辞典
天体観測や天体写真撮影で使われる天文用語を簡単に説明しています。あかさたなでページを分けていますので、 下のリンクから各ページをご覧ください。
『ら行』
リレーレンズ法
カメラレンズを外せる一眼レフタイプのカメラに適した撮影法。天体望遠鏡にアダプターを使って レンズを外したカメラボディを取り付け、対物レンズでできた像を接眼レンズで拡大して写し取る手法 です。月の撮影によく用いられる手法です。
レデューサー
焦点距離を短くしF値を明るくして視野を広げる補正レンズです。眼視時に有効な場合もあります が、普通は天体写真の撮影のために用いられます。明るく広視野を得られま すので、星雲・星団の撮影がしやすくなります。
冷却CCDカメラ
天体撮影用に特化したデジタルカメラです。一般的にデジタルカメラは露出時 間が長くなると、ノイズが発生して画像を覆い尽くしてしまう特性が あります。このノイズを防ぐために、CCD素子を冷却してノイズ発生を抑えた のが冷却CCDカメラです。
このカメラにはモノクロとカラーの2種類があり、カラーの方が手軽に撮影が 楽しめますが、モノクロの方がCCDの感度がよいので、天体写真ファンにはこちら の方が親しまれています。3色分解フィルターを使って撮影し、あとでパソコンで合 成することによりカラー画像を作り出しています。 最近は銀塩フィルムに取って変わる勢いを見せていますが、感度がよいものは非常 に高価なのが難点です。私が使っているSTL11000MやST2000XMもその一つです。 詳しくは冷却CCDカメラページをご覧ください。
冷却改造デジタル一眼レフカメラ
天体写真用に改造されたデジタル一眼レフカメラは、赤がよく写りますが、暑い夏場はノイズの多さが 目立ちます。それを改善するために、ボディー内に冷却装置を組み込み改造されたモデルが 天文ショップで販売されています。
冷却性能は外気温からマイナス25度にもなるので、夏場でもノイズを気にせずに撮影することができます。 改造費が高価ですが、人気がだんだんと増しています。 冷却CCDカメラよりも、手軽に綺麗に撮影したい方向きのデジカメではないでしょうか。