くじゃく座 Pavo

くじゃく座は南天の星座で日本から見ることができない星座です。 天の川の中心があるいて座のずっと南方にある星座で、ぼうえんきょう座よりもまだ南に位置しています。 孔雀という華やかな鳥をモチーフにした星座ですが、2等星が一つあるだけで後は暗い星ばかりの 地味な星座です。

くじゃく座ができたのは近世になってからで、15世紀頃、南アフリカ方面に航海していた船乗り達が 作った星座だと言われています。17世紀ドイツの天文学者バイヤーがウラノメトリアに記載して、 広く知られるようになりました。

くじゃく座の元となった孔雀は、インドや中国南部が原産地の色鮮やかな鳥です。 １５世紀の大航海時代に、東方に富を求めてやってきたヨーロッパの商人達がこの孔雀を母国に持ち帰ります。 それからヨーロッパで珍重されるようになりました。そうした貴重な孔雀ですから、夜空の星の並びを見て 想像したのも自然なことだったと言えます。

くじゃく座の主な星

ピーコック

くじゃく座のα星がピーコックです。想像通りくじゃくの名前から来ている呼び名です。