きりん座 Camelopardalis

きりん座の写真 きりん座は、天文ファンの間でも知らないことが多い知名度が低い星座の一つです。 星座の面積は広く、大きな星座なのですが、4等星以下の暗い星から構成されているためので目立たない星座です。

きりん座は、北天に位置する星座で、ぎょしゃ座とこぐま座の間に位置しています。 きりん座の見頃は、秋から冬にかけてで、この頃に北天を眺めると北極星の上にひっそりと輝いています。 暗い星が多いので、できるだけ星空の綺麗な場所で探しましょう。都会の夜空では全く見えません。

きりん座は近世になって作られた星座で、17世紀の天文学者ヘベリウスの著書に登場しています。 それ以前にも考えられていた星座と言われていますが、はっきりしていません。

暗い星が多いため、きりんの形を想像するのは難しい星座です。 「きりん」というとキリンビールの商標で有名な架空のきりんという動物を想像してしまうかもしれませんが、こちらは動物園にいる首の長いきりんのことです。 星座ができた頃には、らくだ座とも呼ばれていたようです。

新しくできた星座のためギリシア神話などは伝わっていません。また、固有の名前を持つ明るい星もなく、 見過ごされがちな星座です。


双眼鏡や天体望遠鏡で見るきりん座

IC342

きりん座のγ星の近くには、IC342という渦巻銀河が輝いています。満月の3分の2ほどもある大きな銀河ですが、 淡いために双眼鏡や望遠鏡で覗いても、明るい中心部分しか見ることができません。

しかし、写真に撮るとクルリと巻いた渦巻が美しく興味深い天体です。IC342は、写真に撮って楽しみたい銀河です。

NGC2403

NGC2403は大型の銀河で、空の条件が良ければ小口径の天体望遠鏡でもその姿を確認できます。 写真に撮ると渦巻きが美しく、さんかく座のM33銀河を小さくしたような形をしています。

ギャラリーのきりん座の写真

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