コンパス座 Circinus
コンパス座は日本からは全く見ることが出来ない小さな星座で、ケンタウルス座とみなみのさんかく座の間で輝いています。 暗い星ばかりで構成された星座なので見つけづらく、光害がある街では見ることすら出来ません。
コンパス座の近くには、じょうぎ座が輝いています。 この二つで作図に必要な道具を表したかったのでしょう。 どちらの星座も18世紀のフランス天文学者ラカーユが作ったとされています。
ギリシア神話でのコンパス座
コンパス座は18世紀に作られた星座のため、この星座にまつわる神話などは作られていません。
しかし、コンパス座やじょうぎ座といった星座の名前を聞くと、星座が作られた当時に使われていた器具を思い起こすことができます。 今の時代なら、パソコン座やスマートフォン座といったところでしょうか。
コンパス座の主な星
RCW86
コンパス座には明るい星がないため見所が少ないですが、記録上では最古と言われている超新星RCW86の残骸SN185が輝いています。
このSN185は暗いため、肉眼では全く見ることが出来ませんが、この存在がコンパス座を有名にしています。 コンパス座を見つけたら、この星雲のことも思い出してみるといいかもしれません。