こじし座 Leo Minor

こじし座は、おおぐま座としし座の間で輝く小さな星座で、春の頃が見頃になります。 こじし座を構成するのは4等星以下の暗い星ばかりで、星空の綺麗な場所でも目立たない星座です。

こじし座の中で最も明るいα星プラエキプアでも3.8等星ですから、この星の並びから小さな獅子の形を想像することはほぼ不可能でしょう。 大きなしし座と北斗七星の間に挟まれて、天文ファンでも気づくことが少ない星座です。


ギリシア神話でのこじし座

こじし座は、17世紀になって新たに作られた星座のため、神話などは伝わっていません。 この星座を作成したのは、ドイツの天文学者ヘベリウスで、星座がなかったところを埋めるために作られました。


こじし座の主な星

プラエキプア

こじし座のα星で約4等星の暗い星です。ヘベリウスがこの星の名付け親とされていますが、 今ではほとんど誰も使っていない固有名です。


双眼鏡や天体望遠鏡で見るこじし座

NGC3395とNGC3396銀河

こじし座で輝く小さな系外銀河です。 どちらも12等級と非常に暗いですが、銀河と銀河がすれ違っている最中なので、天文学者などの注目を集めています。 大きな望遠鏡とデジタル一眼レフカメラを使うと、撮影することが可能です。