さんかく座 Scorpio

さんかく座は秋に見頃を迎える小さな星座です。 小さな星座の割に目立つ星座で、アンドロメダ座の近くで輝く3つの3等星が長細い三角形をなしているのが容易に確認できます。

さんかく座の星の並びはギリシア時代から知られていて、 プトレマイオスの48星座にも登場しています。


ギリシア神話でのさんかく座

ギリシア時代の頃は、このさんかく座はデルタ座とも呼ばれていたようです。 これはギリシア文字の「Δ」に形が似ていることからでしょう。

またエジプトではナイル川の河口にある三角州に似ていることから、 ナイルのデルタ地帯とも呼ばれていたようです。

さんかく座はギリシア神話の中には登場していませんが、 その見つけやすさから、いろいろな地方で様々な名前がつけられていたようです。


双眼鏡や天体望遠鏡で見るさんかく座

M33銀河

M33銀河は、渦を巻いた様子が美しいことでよく知られている銀河の一つです。 アンドロメダ大銀河の近くで輝いていることから、よく比べられる対象でもあります。 肉眼で見えるかどうかの明るさのため、夜空の透明度のチェックにも用いられます。 双眼鏡を用いれば、ぼぉーっと広がった雲のように見えます。

天体望遠鏡を使っても、双眼鏡の時と印象はそれほど変わらず、銀河の渦巻きは確認できません。 写真に撮ると青っぽい渦巻きの様子が見えてきますので、どちらかというと写真向きの天体です。