うお座 | 星座と神話 | 天体写真の世界

うお座 Pisces

うお座の写真うお座は黄道十二星座の一つで、おひつじ座と水瓶座の間で輝く星座です。名前はよく知られた星座ですが、明るい星がないため、都会の空では全く見ることができない星座です。

うお座の歴史は古く、古代バビロニアの頃からこの星座が知られていたようです。星座絵の中では、二匹の魚がV字型に並んだ姿で描かれることが多いうお座です。うお座はプトレマイオスの４８星座の一つでもあります。

また、上記の通りうお座は黄道十二星座の一つなので、星占いで使われる黄道十二宮にも双魚宮として登場しています。星占いの世界では、2月20日生まれから3月20日生まれの人がこの星座になります。

美の女神アフロディーテと愛の神エロスがユーフラテス川の岸辺を歩いていると、突然デュポンという大怪物が現れます。慌てふためいたアフロディーテとエロスは、魚の姿になって川に飛び込み、難を逃れました。

川に飛び込むときに、アフロディーテとエロスはお互いがはぐれないよう、リボンを結んで川に飛び込みました。その時のアフロディーテとエロスが変身した魚の姿を描いたのが、このうお座の姿だと言われています。デュポンはこれ以外にも多くの神を脅かしており、彼にまつわる星座の話も数多く残されています。

うお座のα星は「アルレスカ」と呼ばれる星ですが、4等星と暗くてほとんど目立ちません。それよりもうお座を有名にしているのは、メシエ天体の中でも美しい渦巻銀河「M74銀河」の存在です。

うお座のM74銀河は3200万光年離れた渦巻銀河で、1780年にメルシャンによって発見されました。渦巻が非常に美しい銀河ですが、淡いため見るのが困難なメシエ天体の一つです。

超新星が良く発見される銀河とも知られていて、2002年と2003年には連続して超新星が発見されました。世界の天体観測家が注目している銀河の一つでもあります。

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