コンパクトデジカメの撮像素子サイズ比較
デジカメの撮像素子は、カメラによっていろいろなサイズのものが使われています。 コンパクトデジカメの場合、この撮像素子のサイズは数種類のものが使われています。
下にそのコンパクトデジカメの撮像素子の比較図を載せてみました。 比較図の左上の四角(分数の部分)が、コンパクトデジカメによく使われている撮像素子サイズです。
こうしてみると、コンパクトデジカメに使われている撮像素子がいかに小さいかがよくわかります。 一眼レフデジカメによく使われているAPS-Cサイズよりも、ずっとサイズが小さいですね。
ちなみにコンパクトデジカメの撮像素子は、1/2.5型、1/1.8型、2/3型などと呼ばれています。 これは1/2.5インチ、1/1.8インチ、2/3インチとも呼ばれていますが、インチ数が撮像素子の実寸を 示しているわけではないようです。 そのサイズと同じ径を持つテレビカメラ用撮像管と、同じサイズの撮影範囲を持っているということです。 ちょっとややこしいですね。
コンパクトデジカメも高画素化
コンパクトデジカメの世界も高画素化が進んでいます。 この秋には、1400万画素をオーバーするモデルが登場してきました。 例えば、キヤノンIXY DIGITAL 3000ISは1/1.7型のCCDが撮像素子に搭載されてい て、画素数は1470万画素もあります。
それに対して、一眼レフデジカメのニコンD700は、フルサイズの撮像素子が使われていますが、 画素数は1210万画素です。上の比較図を見ながら考えると、一画素当たりの 面積がどれだけ違うかよくわかります。
ノイズ面では不利
一般的に言って、一画素当たりの面積が小さくなるとノイズや階調の面で不利になります。 これは一画素に入ってくる光の量が減ってしまうからです。 そのため、コンパクトデジカメでは長時間露光は難しいのが現状です。 数秒の露出でも、一眼レフデジカメの十数分の露出以上にノイズが出てくるのが普通です。
また使われているレンズの性能から言っても、コンパクトデジカメにはそれほど画素数は 必要ない気がしています。コンパクトデジカメは、600万画素クラスのもので十分では ないでしょうか。