キヤノンEOSKissX2
キヤノンEOSKissX2は2008年3月に登場した一眼レフデジタルカメラです。 発売当時のキヤノンEOSKissX2ボディの希望小売価格は8万円程で、EOSKissX2はキヤノンEOSKissDXの 後継機として登場しました。
前モデルのキヤノンEOSKissDXが天体写真撮影用として人気があったので、多くの写真ファンが このキヤノンEOSKissX2の登場をどうなることかと見守っていました。
キヤノンEOSKissX2の概要
キヤノンEOSKissX2は2008年に発売されたカメラで、1,220万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーを 撮像素子に使ったデジタル一眼レフカメラです。 中級モデルのキヤノンEOS40Dデジタル一眼レフカメラよりも画素数が多かったので、キヤノンEOS40Dユーザーは ショックを受けたかもしれません。現在はEOS40DはキヤノンEOS50Dになって、画素数の上でも上級モデルと なっています。
このキヤノンEOSKissX2には、EOS40Dと同じDIGIC3画像処理エンジンが使われ、Raw画像は14ビット化されています。 オートライティングオプティマイザ機能も加わり、誰にでも簡単に綺麗な写真が撮れるデジカメへと進化しました。 ちなみにこのモデルから、キヤノンはKissの後にデジタルの名前を外しました。一眼レフカメラと言えば デジタル一眼レフカメラを指すようになったと言うことなのでしょう。
この前のモデルのキヤノンEOSKissDXは、星の撮影用として絶大な人気がありました。 そのデジタル一眼レフカメラの後継機ですから、キヤノンEOSKissX2には自然とファンの注目が集まりました。 登場してみると、キヤノンEOS40Dと同じライブビュー機能が新たに加えられ、より使い易いデジカメに なっていました。現在、星撮影用として最も人気のあるデジタル一眼レフカメラです。
画素数が多くなるとノイズが増えるという弊害がありますが、このキヤノンEOSKissX2はその点うまく処理しています。 子細に比べると前モデルのキヤノンEOSKissDX方が少ないようですが、ほとんど変わらないレベルです。 それもよりも個体差の方が大きいでしょう。 ノイズの少ない個体に当たれば、驚くほど低ノイズのデジタルカメラとして撮影を楽しめるでしょう。
キヤノンEOSKissX2の価格
発売当初は8万円ほどもしたキヤノンEOSKissX2ボディですが、現在は5万円台で販売されています。 これからデジタル一眼レフカメラで撮影を始める方なら、レンズキットがお勧めだと思います。 ダブルズームキットでも8万円ほどの価格です。
最近になって、キヤノンはより初心者向きのデジタル一眼レフカメラEOSKissFを登場させました。 こちらは画素数がキヤノンEOSKissDXと同じ、1010万画素のデジカメです。 価格的には5000円ほどしか変わりませんので、思い切ってEOSKissX2を買う方がよいのではないでしょうか。 撮影時の機能もX2の方が多彩で、撮影に幅が広がると思います。
キヤノンEOSKissX2の長時間ノイズ
このキヤノンEOSKissX2カメラで実際に撮ったノイズ画像を見ながら、長時間ノイズの量を見てみましょう。 外気温13度でISO1600に設定し、露出時間600秒で撮影したダーク画像(ダークフレーム)全景を下に載せてみました。 全景で見るとそれほど目立つノイズはありません。アンプノイズと言われた熱カブリも見受けられません。
上のノイズ画像の中央部をピクセル等倍にしたものが下の画像です。 画面の中にポツポツと輝点ノイズが写っています。
実際に長時間撮影した画像をみると、人気の高いデジタル一眼レフカメラだけ有ってノイズは少ないです。 私の使っているキヤノンEOSKissDXとほぼ同じ印象でした。
キヤノンEOSKissX2デジタル一眼レフカメラについて
キヤノンEOSKissX2は、天体ファンに絶大な人気があるデジタル一眼レフカメラです。 私も現在のデジカメのラインナップの中では、星撮影用として一番お勧めできるデジカメだと思います。
キヤノンEOSKissX2は価格が安いので、購入してから改造に出しやすいのも魅力の一つです。 ニコンD700やニコンD3、キヤノンEOS5DMarkUとなると、価格が高いのでおいそれとは改造できません。 このぐらいの価格帯のデジタル一眼レフカメラを使って、星の撮影を末永く楽しむのがよいのではないでしょうか。 もちろん一般撮影でも素晴らしい解像感が得られるデジタルカメラですので、写真の腕を磨くのにもお勧めできます。
画像提供:S.Oさん