タムロンA16 SP AF17-50mmのレビュー
タムロンSP AF17-50mm F/2.8レンズは、ズーム全域でF2.8の明るさが魅力のズームレンズです。 APS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラ専用のレンズで、35mm判に換算すると、およそ26-78mmの焦点距離にな ります。私はこなれた価格が魅力的だったので、キヤノンのデジカメ用に購入しました。
タムロンA16 SP AF17-50mmの概要と印象
メーカーのスペックによれば、レンズ構成は13群16枚で重さは440g。LDガラスが一枚使われた 約3倍の標準ズームレンズです。 残念ながらIS機能(手ブレ機能)はついていませんが、ズーム全域で最短撮影距離0.27mというのは 魅力的です。本体には花形フードが標準付属してきます。レンズのフィルター径67mmでした。
レンズを持った感じは、キヤノンEOSKissDXのレンズキットよりもしっかりと重くて、 安心感があります。写りには変わりないかもしれませんが、プラスチックが多用されていると なんとなく不安になってしまいます。
タムロンA16 SP AF17-50mmの価格
このタムロンA16レンズの一番の魅力は、低価格だと思います。 希望小売価格は57,750円ですが、量販店では35,000円ほどで販売されています。 キヤノンEOSのEF-S17-55mmF2.8ISは10万円ほどの値段がしますから、約3分の1の価格で 購入することができます。
私も手軽なスナップ撮影用として、キヤノンのデジカメ用レンズを探していましたので、 この低価格に惹かれて購入しました。EF-Sレンズと違って手ぶれ機能がないのは残念ですが、満足して使っています。 ちなみにAmazon.comで 当時36,000円で購入しました。
タムロンA16で撮った画像
このタムロンA16レンズで撮った画像を載せてみました。 使ったデジカメはキヤノンEOSKissDXで、絞り値はF4.5で撮影しています。 デジカメの設定はすべて標準です。パソコンでの画像処理は切り抜いただけで、それ以外は全くしていません。
全景写真を見てもよくわからないので、下に中央部等倍画像を載せてみます。 撮影が終わった朝方に手持ちで撮影したのですが、手ぶれは大丈夫だったようです。
次に写真の中で写っている、わらぶき屋根の小屋を等倍で切り抜いてみました。 なかなかシャープに写っていると思います。
最後に左下の部分画像を等倍で切り抜いて載せました。 レンズマウントの平面性が悪いためなのか、この部分は僅かにピントが甘いです。 他の3隅はこの画像よりもシャープでした。デジカメのマウントが悪いのかもしれません。
タムロンA16とフルサイズデジカメ
キヤノンからEOS5DMarkUが発表されたので、このタムロンA16レンズをフルサイズデジカメ(冷却CCDカメラ)に 取り付けて撮影してみました。もちろんタムロンA16は、APS-Cサイズ用のレンズなので無理は承知のことです。
その結果が上の画像です。やはり丸く周辺減光したように写ってしまいます。 もちろん黒い部分には、何も写っていません。光が来ていないのです。 撮像素子サイズ比較にも載せていますが、 こうして改めて見ても、APS-Cサイズとフルサイズは、かなり大きさが違いますね。
写真右側にはオリオン座がボンヤリと写っていますが、やはりAPS-Cサイズの標準レンズを、フルサイズデジカメ に使うのは難しそうですね。キヤノンEOS5DMarkUを買うなら、新しいレンズが必要のようです。
タムロンA16の星像
このタムロンA16レンズで星空を撮影してみましたので、その中央部等倍画像を下に載せてみました。 使ったカメラはキヤノンEOSKissDXで露出時間600秒、絞りF3.5です。小型赤道儀で追尾撮影しています。
次に左下隅の等倍画像も同じように載せてみました。
画像を見て頂くとわかりますが、このレンズは星に使ってもそれほど色が付きません。 周辺部では少し像が流れますが、星撮影用として十分使用に耐えるレンズだと思います。 もう少し絞ればより星像はよくなるでしょう。価格も手ごろなのでお勧めだと思います。